NHK総合テレビで平日午後に再放送している、昔の連続テレビ小説。「ひらり」は、勢いで最終回(2023年9月1日)まで見てしまった。
9月4日からは「さくら」が始まった。ひらりのおよそ10年後、2002年度前半の作品。当時ちらちらと若干、見ていて、音楽や登場人物に多少おぼえがあったが、思い入れはなく、再放送を見るつもりはなかった。のだが、どんなもんかと少し見てしまったのがいけなかった。また、見続けてしまっている(というかひらりより朝ドラらしくていいかも)。以下、敬称略。
【1日補足・今考えてみれば、主人公は僕と同世代であり、時代設定が2002年当時のリアルタイムなので、親近感を抱いたり、感情移入したりしやすいドラマと言えるかもしれない。】
「さくら」は、ハイビジョン制作となった初の連続テレビ小説作品だそうで、音声もステレオ(どの作品が最初かは不明【1日補足・アナログ放送では、副音声とステレオは両立できなかった。ということは、初のハイビジョン制作となった本作が、初のステレオ作品かもしれない(憶測です)】)。オープニング映像は、実写と絵をCGで重ねたようなもの。そんなわけで、一見、今のドラマと違いは少なく、21年前とは思えないかもしれない。
一方、オープニングの表示はナールなど写研製の文字(下記の通り例外あり)で、これは時代を感じさせる。
いちばん最初に出る「連続テレビ小説」が、ポップ書体系。なんか場違いな気がするし、POP体にしては下手にも見える。縦に文字を並べても一直線に見えないし、「ビ」の濁点が小さすぎる。用途によっては、かわいらしい感じで悪くないかもしれないが。
ニィス製「JTCじゃんけんU」というデジタルフォント。
ニィスフォントシリーズは、2000年代によく使われていたようで、当時はテレビの字幕で多用され、秋田中央交通のバス停表示板でも見られた。「さくら」では、他は写研書体なのに、ここだけあえて使っているのだから、こだわって選んだのだろうが、意図はよく分からない。
連続テレビ小説では、1996年度前期「ひまわり」以降、週(または2週)をセットにしてサブタイトルを付けるようになった。「さくら」では1週単位でことわざが付けられている。その表示。
「クレヨンしんちゃん」のタイトル(=アニメの各話ごとのサブタイトルではなく、作品名そのもの)でも使われる、写研の「ゴカール」。ゴカールは、当初は漢字がないかな文字のみの書体だったが、1997年に漢字も登場。
(再掲)
その他、出演者・スタッフの表示はすべてナール。
ストーリー上、英語のセリフもあり、和訳の字幕がナールで表示。
副音声解説は、初代・関根信昭に代わって、本作から江原正士。えはらでなく「えばら」さんなのを初めて知った。
副音声では、英語のセリフ部分に重ねて、江原さんが和訳を読み上げる。主人公の「もう! 日本人の考えが分からないわ!」みたいなのをけっこう感情を込めていて、ちょっとおもしろい。2021年後期「カムカムエヴリバディ」では、女性のセリフは別の人が担当していたそうだ。
主人公はハワイで生まれ育った日系人・さくら(高野志穂)。岐阜県飛騨高山の中学校に英語指導助手として赴任して、奮闘する日々を描く。
その他出演者は錚々たる面々。ひらりより豪華であり、タイムリーだったり意外な人選も目立つ。
ユニークなところでは小林亜星、ラモス瑠偉、ケント・デリカット。後でKONISHIKIも出るらしい。
鍵本景子は「ひらり」以来、鈴木砂羽は「あぐり(1997年度前半)」以来の出演か。後で「マー姉ちゃん(1979年前半)」主人公の熊谷真実も出てくる。
TBS「さんまのSUPERからくりTV」で活躍したセイン・カミュ、その回答者であった浅田美代子も。浅田さんは歌は下手と言われたけど、演技は上手。
歌手としては、さくらの母役に太田裕美。当時、お名前は知っていたけれど過去の人だと認識していた。一時活動を休止し、再開間もない頃だったようだ。演技としては、まあ…
そして、さくらとともに授業する英語教諭役の野口五郎。クセのある人物を好演している。カラオケで森昌子の「せんせい」を熱唱するシーンがあって、「なかなか歌も上手いな(あ、歌手か)」と思ってしまうほど、しっかりと俳優をしている。なお、野口五郎は岐阜県出身だが飛騨ではなく、由来となった野口五郎岳は飛騨山脈だが、長野県・富山県に位置する。
中曽根正晴校長は江守徹、竹下徹教頭は笹野高史と納得の配役。この2役が、内閣総理大臣経験者と同姓なのは、何か意図があるのか。
そして、さくらの教え子であり下宿先の子には、えなりかずきの弟・江成正元、その姉に、駆け出しの長澤まさみ。
やっぱり最後まで見てしまうのだろうか。
ところで、作中の家庭訪問のシーンで、意味が分からないアイテムが出てきたので、別記事にて。
9月4日からは「さくら」が始まった。ひらりのおよそ10年後、2002年度前半の作品。当時ちらちらと若干、見ていて、音楽や登場人物に多少おぼえがあったが、思い入れはなく、再放送を見るつもりはなかった。のだが、どんなもんかと少し見てしまったのがいけなかった。また、見続けてしまっている(というかひらりより朝ドラらしくていいかも)。以下、敬称略。
【1日補足・今考えてみれば、主人公は僕と同世代であり、時代設定が2002年当時のリアルタイムなので、親近感を抱いたり、感情移入したりしやすいドラマと言えるかもしれない。】
「さくら」は、ハイビジョン制作となった初の連続テレビ小説作品だそうで、音声もステレオ(どの作品が最初かは不明【1日補足・アナログ放送では、副音声とステレオは両立できなかった。ということは、初のハイビジョン制作となった本作が、初のステレオ作品かもしれない(憶測です)】)。オープニング映像は、実写と絵をCGで重ねたようなもの。そんなわけで、一見、今のドラマと違いは少なく、21年前とは思えないかもしれない。
一方、オープニングの表示はナールなど写研製の文字(下記の通り例外あり)で、これは時代を感じさせる。
いちばん最初に出る「連続テレビ小説」が、ポップ書体系。なんか場違いな気がするし、POP体にしては下手にも見える。縦に文字を並べても一直線に見えないし、「ビ」の濁点が小さすぎる。用途によっては、かわいらしい感じで悪くないかもしれないが。
ニィス製「JTCじゃんけんU」というデジタルフォント。
ニィスフォントシリーズは、2000年代によく使われていたようで、当時はテレビの字幕で多用され、秋田中央交通のバス停表示板でも見られた。「さくら」では、他は写研書体なのに、ここだけあえて使っているのだから、こだわって選んだのだろうが、意図はよく分からない。
連続テレビ小説では、1996年度前期「ひまわり」以降、週(または2週)をセットにしてサブタイトルを付けるようになった。「さくら」では1週単位でことわざが付けられている。その表示。
「クレヨンしんちゃん」のタイトル(=アニメの各話ごとのサブタイトルではなく、作品名そのもの)でも使われる、写研の「ゴカール」。ゴカールは、当初は漢字がないかな文字のみの書体だったが、1997年に漢字も登場。
(再掲)
その他、出演者・スタッフの表示はすべてナール。
ストーリー上、英語のセリフもあり、和訳の字幕がナールで表示。
副音声解説は、初代・関根信昭に代わって、本作から江原正士。えはらでなく「えばら」さんなのを初めて知った。
副音声では、英語のセリフ部分に重ねて、江原さんが和訳を読み上げる。主人公の「もう! 日本人の考えが分からないわ!」みたいなのをけっこう感情を込めていて、ちょっとおもしろい。2021年後期「カムカムエヴリバディ」では、女性のセリフは別の人が担当していたそうだ。
主人公はハワイで生まれ育った日系人・さくら(高野志穂)。岐阜県飛騨高山の中学校に英語指導助手として赴任して、奮闘する日々を描く。
その他出演者は錚々たる面々。ひらりより豪華であり、タイムリーだったり意外な人選も目立つ。
ユニークなところでは小林亜星、ラモス瑠偉、ケント・デリカット。後でKONISHIKIも出るらしい。
鍵本景子は「ひらり」以来、鈴木砂羽は「あぐり(1997年度前半)」以来の出演か。後で「マー姉ちゃん(1979年前半)」主人公の熊谷真実も出てくる。
TBS「さんまのSUPERからくりTV」で活躍したセイン・カミュ、その回答者であった浅田美代子も。浅田さんは歌は下手と言われたけど、演技は上手。
歌手としては、さくらの母役に太田裕美。当時、お名前は知っていたけれど過去の人だと認識していた。一時活動を休止し、再開間もない頃だったようだ。演技としては、まあ…
そして、さくらとともに授業する英語教諭役の野口五郎。クセのある人物を好演している。カラオケで森昌子の「せんせい」を熱唱するシーンがあって、「なかなか歌も上手いな(あ、歌手か)」と思ってしまうほど、しっかりと俳優をしている。なお、野口五郎は岐阜県出身だが飛騨ではなく、由来となった野口五郎岳は飛騨山脈だが、長野県・富山県に位置する。
中曽根正晴校長は江守徹、竹下徹教頭は笹野高史と納得の配役。この2役が、内閣総理大臣経験者と同姓なのは、何か意図があるのか。
そして、さくらの教え子であり下宿先の子には、えなりかずきの弟・江成正元、その姉に、駆け出しの長澤まさみ。
やっぱり最後まで見てしまうのだろうか。
ところで、作中の家庭訪問のシーンで、意味が分からないアイテムが出てきたので、別記事にて。