昨日の猿田川の記事アップ後、東北地方で大雨となり、各地で被害が出た。
秋田市でも避難所開設、浸水被害はあったが、人的被害はなく、とりあえず雨はやんだ。
大雨で危険な箇所の1つが、線路や道路の下をくぐるアンダーパス(地下道)の冠水。
冠水を知らずに、もしくは知っていても通り抜けられると思って車が進入し、途中で動けなくなることがある。水深10センチでも車に影響を与える場合もあるし、深くなればドアが水圧で開かなくなって出られなくなる危険もある。
冠水自体を防ぐのは難しいだろうし、ピンポイントなので監視も行き届かないのだろう。冠水していることを、その場で直接運転者に知らせる方策が、各地でされているようだ。
秋田市道では、昔から一部で冠水警報装置が設置されており、2010年頃に更新・増備されている。
最近は、「水位の目安になる線」を引くことが流行っているようだ。入口付近で、この線まで水が来ていたら、中央部で水深どのくらいか分かる。
やり方は2つあるようで、1つは路面にペイントするもの。停止線の道路標示のような感じ。分かりやすそうではあるが、消えやすそう。
多くが採用するのが、壁へのペイント。
秋田県道の外旭川アンパスで実施されたのに、昨年末に気付いた。Googleストリートビューで調べると、もっと前、2015年8月から2017年7月の間に施工されていた。
ストリートビューより
外旭川アンパスでは、水深0.5メートルに黄色、1.0メートルに赤色の線。
目安として、30~160センチまで、10センチ刻みの目盛りもペイントされている。
※もちろんいちばん低い部分における水深なので、上の画像地点では30センチがいちばん下になっている。
全国的にも、赤や黄色の線を引くところが多い。これを見て連想したのが、川の橋の橋脚などに表示される、水位の目安。前回の猿田川の最後でも触れた。
(再掲)秋田市太平川愛宕下橋
下から黄色、赤、白の順。
前回の繰り返しだが、いちばん危険なところが白なのは、違和感。全国的にも多数派ではなさそうだった。
川とアンダーパスで同じ色使いにする必要性はないが、外旭川アンパスのほうが直感的で分かりやすいものの、「まだ黄色だから大丈夫」と突っこんでしまって立ち往生する場合もあり得る。
秋田市道のアンダーパスでも、壁に線が引かれている。
明田(みょうでん)地下道
2017年7月から2019年9月の間に線が引かれていた。
歩道から車道を見下ろすと、1.0メートル位置の黄色い線が目立つ。最深部では歩道と車道が隔てられていて見づらいが、赤っぽい線も引かれている。
水深0.5mの線
ストリートビューで最深部を見ると、
縁石みたいな部分にもう1本、赤い0.2m
すなわち、0.2メートルが赤、0.5メートルがオレンジ(サーモンピンク?)、1.0メートルが黄色。
外旭川アンパスと比べると、0.2メートルがあるのはより注意深い(車が被害を受ける可能性は充分ある)が、水位も色も県と統一されていない。
秋田市道のこのほかのアンダーパスでは、2019年度末に10か所(架道橋なども含むが、市道アンダーパスの全部ではない)で施工されていた。
南中裏と明田富士山の間の楢山大元町地下道
両側の壁に3本の線
保戸野と泉の間の天徳寺地下道
色と水深は明田地下道と同じ。
入札資料では「地下道内縦断変化(底部分で高さが変わるってこと?)」の有無で、中央部(線路などの直下)にもペイントするかどうかが違い、牛島西アンパス、茨島・大住アンパス、末戸松本地下道では、中央部にもペイント。それ以外は、出入り口の斜面部分のみ。
さて、楢山大元町と天徳寺の両地下道(他は未確認)の線がおかしい。ズーム撮影すると分かりやすい。
楢山大元町地下道
線が一直線じゃない!
同じ位置を示すはずの同じ色の線が、構造上いったん途切れる部分でがくんと差がついている箇所もあれば、途中からぐにゃりと角度がついて曲がってしまっている部分もある。
黄色い線が左で下がっている
反対面も
天徳寺地下道でも、おおむね同様だった。
最深部での水位を示している線なのだから、同じ地下道内では一直線でなければおかしい。途中でぐにゃりとなるのは、地球の重力に逆らう力が働いているのか?
大元町や天徳寺は、古いアンダーパスであり、壁の構造や角度が、つぎはぎのように変化している。
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そういう環境で、正確な直線を引くのは技術的に難しかったのかもしれないけれど、ぐにゃっと曲がっているのは、みっともない。完工時に、市がチェックするものだろうが、よくぞパスできたと思わずにいられない(渋々OKしたのかな)。
まあ、目安ということで…
いくら苦労して線を引いても、分からない人は分からず、突っこんで水没してしまう事例はなくならないでしょう。無理せずに、慎重に。
秋田市でも避難所開設、浸水被害はあったが、人的被害はなく、とりあえず雨はやんだ。
大雨で危険な箇所の1つが、線路や道路の下をくぐるアンダーパス(地下道)の冠水。
冠水を知らずに、もしくは知っていても通り抜けられると思って車が進入し、途中で動けなくなることがある。水深10センチでも車に影響を与える場合もあるし、深くなればドアが水圧で開かなくなって出られなくなる危険もある。
冠水自体を防ぐのは難しいだろうし、ピンポイントなので監視も行き届かないのだろう。冠水していることを、その場で直接運転者に知らせる方策が、各地でされているようだ。
秋田市道では、昔から一部で冠水警報装置が設置されており、2010年頃に更新・増備されている。
最近は、「水位の目安になる線」を引くことが流行っているようだ。入口付近で、この線まで水が来ていたら、中央部で水深どのくらいか分かる。
やり方は2つあるようで、1つは路面にペイントするもの。停止線の道路標示のような感じ。分かりやすそうではあるが、消えやすそう。
多くが採用するのが、壁へのペイント。
秋田県道の外旭川アンパスで実施されたのに、昨年末に気付いた。Googleストリートビューで調べると、もっと前、2015年8月から2017年7月の間に施工されていた。
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外旭川アンパスでは、水深0.5メートルに黄色、1.0メートルに赤色の線。
目安として、30~160センチまで、10センチ刻みの目盛りもペイントされている。
※もちろんいちばん低い部分における水深なので、上の画像地点では30センチがいちばん下になっている。
全国的にも、赤や黄色の線を引くところが多い。これを見て連想したのが、川の橋の橋脚などに表示される、水位の目安。前回の猿田川の最後でも触れた。
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下から黄色、赤、白の順。
前回の繰り返しだが、いちばん危険なところが白なのは、違和感。全国的にも多数派ではなさそうだった。
川とアンダーパスで同じ色使いにする必要性はないが、外旭川アンパスのほうが直感的で分かりやすいものの、「まだ黄色だから大丈夫」と突っこんでしまって立ち往生する場合もあり得る。
秋田市道のアンダーパスでも、壁に線が引かれている。
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2017年7月から2019年9月の間に線が引かれていた。
歩道から車道を見下ろすと、1.0メートル位置の黄色い線が目立つ。最深部では歩道と車道が隔てられていて見づらいが、赤っぽい線も引かれている。
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ストリートビューで最深部を見ると、
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すなわち、0.2メートルが赤、0.5メートルがオレンジ(サーモンピンク?)、1.0メートルが黄色。
外旭川アンパスと比べると、0.2メートルがあるのはより注意深い(車が被害を受ける可能性は充分ある)が、水位も色も県と統一されていない。
秋田市道のこのほかのアンダーパスでは、2019年度末に10か所(架道橋なども含むが、市道アンダーパスの全部ではない)で施工されていた。
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色と水深は明田地下道と同じ。
入札資料では「地下道内縦断変化(底部分で高さが変わるってこと?)」の有無で、中央部(線路などの直下)にもペイントするかどうかが違い、牛島西アンパス、茨島・大住アンパス、末戸松本地下道では、中央部にもペイント。それ以外は、出入り口の斜面部分のみ。
さて、楢山大元町と天徳寺の両地下道(他は未確認)の線がおかしい。ズーム撮影すると分かりやすい。
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同じ位置を示すはずの同じ色の線が、構造上いったん途切れる部分でがくんと差がついている箇所もあれば、途中からぐにゃりと角度がついて曲がってしまっている部分もある。
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天徳寺地下道でも、おおむね同様だった。
最深部での水位を示している線なのだから、同じ地下道内では一直線でなければおかしい。途中でぐにゃりとなるのは、地球の重力に逆らう力が働いているのか?
大元町や天徳寺は、古いアンダーパスであり、壁の構造や角度が、つぎはぎのように変化している。
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そういう環境で、正確な直線を引くのは技術的に難しかったのかもしれないけれど、ぐにゃっと曲がっているのは、みっともない。完工時に、市がチェックするものだろうが、よくぞパスできたと思わずにいられない(渋々OKしたのかな)。
まあ、目安ということで…
いくら苦労して線を引いても、分からない人は分からず、突っこんで水没してしまう事例はなくならないでしょう。無理せずに、慎重に。
逆が良い気がします。
あと欽ちゃんの採点ランプみたいな外旭川の目盛りは見やすいのでそれもあれば良いかも。
目盛りは貼るタイプだとすれば、線を引くよりは工事が楽かも。
色彩や心理学の観点で改善するなど、進入を留まらせる工夫ができるかもしれません。