広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

からみでんぎんざ

2021-08-22 19:48:59 | 秋田の季節・風景
初夏に黒軸アジサイを見つけた、秋田市手形地区の旭川左岸、奥羽本線・第一新中島踏切から上流方向の堤防上の河川管理用通路。

旭川の奥羽本線から下流側は、江戸時代に付け替えられた川だそうで、直線で人工的(その後の護岸工事のせいもあるが)。
一方、線路の上流側では、カーブがあって、治水上はよくないのだと思うが岸辺に木が茂るなど、雰囲気が少し違う。堤防の外側は住宅が多く大差ない。
下流方向。中央奥の丘が千秋公園・北の丸

上流方向。こちらの奥の丘は天徳寺・平和公園

通路の川側に柵が設置されていて、それに緑と白っぽい看板が付けられていた。↑上写真中ほど。
白いほうは、市内でよく見る犬のフンのマナー啓発。横長の緑のものは…
「からみでん・ぎんざ通り」
段プラ/プラ段と呼ばれる、プラスチックの板に、油性ペンで手書き。「ぎ」と「ざ」で下の線のつながりが違うのが珍しい。柵に針金で固定されている。

「からみでん」とは、ここの町名「手形からみでん」。
昔記事にしたように、城の搦め手(からめて)に位置することにちなみ、ここにあった建物(後の如斯亭)を「唐見殿(からみでん)」と呼んだことが由来らしい。

「ぎんざ」とは「銀座」だろうけど、秋田市には通称を含めて銀座という地名も、銀が鋳造されたとかいう歴史もないはず。※秋田駅前にはかつて「金座街」という商店街はあって、今もビル名に残る。【2022年12月3日補足】公式な地名ではない。
フン看板と並んでいるところをみると、町内会や環境整備をされている地元の人が、遊び心で命名して設置したのでしょう。【23日追記・韻を踏んでいるようで踏んでいない、語呂の良さがあって楽しい。】

表示板は、昨年かそれ以前にここを通った時にもあったが、ここ1か所にしかなさそう。サイズも小さく、通っても気付かないかもしれない。
いい加減な面もあるGoogleマップならば、誰かがその名を登録していても不思議ではなさそうだけど、表記なし。
川沿いの奥羽本線踏切~如斯亭前の旭川橋の間が、手形からみでんの西端に当たる(対岸は泉馬場)。したがって、そこが、からみでん・ぎんざ通りの区間ととらえていいのかな。


東京(中央区)の銀座にあやかった○○銀座は全国各地にあるけれど、からみでんぎんざ通りもその1つにしていいのだろうか。
この付近の旭川沿いの通路は、(河川管理の秋田県としてはどう認識しているか知らないが【23日補足・楢山で人が転落した時「生活道路としての利用は想定しておらず」とコメントしていた】)歩行者自転車の通行は少なくないものの、さすがに銀座は名前負け?

手形からみでんの東端(手形田中との境界)は、秋田温泉線・仁別線のバス通りの市道(川と違って一直線)。昔はスーパーや銀行もあってちょっとした商店街だったが、今はケーキ屋とラーメン屋など数えるほど。
それでも人通りは川沿いよりは多いかな。いい勝負かな。こっちだとしても銀座を名乗るのは…
(再掲)北都銀行手形北支店があった頃

もっと表示を増やすとか、イベントは無理でも、植物をさらに充実させるとか、装飾するとかして歩いて楽しい道にすれば、からみでん・ぎんざ通りがおもしろくなるかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バス停表示板更新2021夏2 | トップ | 2021年夏の訃報 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿