広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

崖の野良キウイ

2023-09-19 22:33:00 | 動物・植物
今年初夏、秋田駅からも近い、秋田県立循環器・脳脊髄センター(旧脳研)裏手の崖下の道を歩いている時に発見。
8月撮影。右の斜面
この斜面には、道路拡張前は大きなソメイヨシノがあった。
2011年までに、斜面は固められて【10月1日補足・「擁壁」と言うのかな】今の形の道路ができた。それ以降は、崖上に低木や草が少々茂る程度。夏には、クズのツルが崖上から斜面へ下りてきていた。
6月撮影
この時気付いたのは、クズよりも頑丈そうな別のツルが下りていたこと。6月時点ではクズはまだ目立たないので、時期的にも早い。
6月撮影。上に青いアジサイが咲く
ツルの茎は木質化し、葉柄は赤く、葉は硬そうで毛が生える。これって…

6月中旬には、花殻が数個。

花弁は白だったようだ。


7月下旬になると、茶色くて毛が生えた果実が少々(花の数より少ない)。

これはやっぱりキウイ? にしては、少し小さいし、楕円より円(球)に近い形だし。
キウイに近縁で、日本に自生するサルナシ(別名コクワ)?
どちらにしても、鳥のフンとともに種が落とされ、芽が出て育ったのだろう。野良キウイまたは都市型サルナシ。

ネットで調べると、サルナシは果実に毛がないらしい。これは毛があるから、小さい(または栄養不足で大きくなれない)キウイなのか。
ところで、キウイもサルナシも雌雄異株(関連記事)なので、この近くにオス株もないと、果実が実らないはず。改めて写真を確認すると、アジサイが写っている写真の左に、同じ葉が茂る別株がある。それがオス株かもしれない。
また、キウイもサルナシも、雌雄同株の個体も存在する(キウイでは雌雄同株の品種がある=自家不和合性ではないということか?)そうだ。初めて聞いたが「雌雄雑居性」という語もあった。ならば、1株だけで果実が実ることもありそう。

9月中旬現在では、葉の陰に1つだけ果実が残っていて、7月と大きさは変わっていない。
消えた果実は落ちてしまったのか、誰か(鳥? 動物=ハクビシンとか? 通行人??)に食べられたのか。日本での一般的なキウイの収穫期は10月から11月頃だそうだから、まだ早かったのでは。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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食べられるのか? (FMEN)
2023-09-20 00:11:10
いままでのこのシリーズは寺町廃屋のヨウシュヤマゴボウ以外は旭川川口の葛みたいに意外なもんでも食べられるイメージがありましたが、これも食べられるんでしょうか。
毒は無いですが。
それにしても秋田で亜熱帯の果実が自生するとかまさに猛暑を象徴してますね。
御所野事業所の清掃工場の熱でバナナが育つを社会科見学で見ましたが、そのうち千秋公園にバナナが生えてきたりとか高清水にマンゴーが生えてきたとかありそう。
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食べられなくは (taic02)
2023-09-20 23:04:19
一般的な収穫時期より早い上、収穫後に“寝かせて”追熟処理をするのが本来なので、夏の段階では、食べられなくはない、というレベルでしょう。硬いでしょうし、とても酸っぱそう。

キウイは、実は寒さにも強く、秋田でも家庭菜園程度なら可能です。いつかは秋田がキウイやミカン産地になる日が来てしまうかもしれませんね。
反対にリンゴが採れないような事態にもなってしまいそうです。
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