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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

増える低コスト信号

2018-04-01 00:20:40 | 秋田のいろいろ
2017年から低コストな信号機が、全国的に設置され始めている。
車両用信号機は、点灯する丸い部分が5センチ小さい直径25センチになり、それに合わせてボディも小さくなった。秋田市内にも設置され始めていた

低コスト信号機でも、メーカーごとの違いや各都道府県警察の方針により、バリエーションがある。秋田市内に設置された車両用は、日本信号製で従来と同じくカプセル状の着雪防止フード付きの縦設置(全国的には珍しい仕様)。歩行者信号機は、外見上は従来と変わらない。

秋田では、秋以降、さらに低コスト信号機の設置が進んでいる。
既存交差点の古い信号機の更新がメインで、これまで同様、テキトーというか明確な交換基準はないように感じられる。
既にLED化されている信号機を撤去して低コストに更新、その撤去したものを他へ転用することも行われているし、警察庁の指針に基づき(2014年頃)、1方向につき2台設置されていた車両用信号機を1台ヘ削減する(つまり背中合わせの両面設置だったうちの片面を撤去し、片面だけ更新)ことも行われている。

熱心に確認しているわけではないが、秋田市内で設置中の低コスト信号は、今のところどれも最初と同じメーカー・仕様。だから趣味的なおもしろさは少ないけれど、場所が増えて多少はおもしろくなってきた。【5日追記・一部、別メーカーの信号機も設置されていた。後日続編にて=この記事末尾のリンク】
再掲)「秋田大学付属病院」交差点
この↑信号機(縦型初期・20年強前の樹脂製ボディ電球式=この道路ができた時からの設置か?【2024年9月21日追記・この時更新されず、2024年時点でも使われている歩行者用信号機(金属製)は、1987年11月製造だった。車両用も同時期かも】)も、↓低コスト化
両面設置だったのが片面に減らされた。それなりに交通量はあるのに。アームはわずかに長くなったか
秋田にしては大きい英語併記の地点名表示板は変わらないので、信号機の小ささというか表示板の巨大さが目立ってしまう。
これまでの感覚では、この道幅・交通量に対して、小さな信号機1台というのは心もとない。将来的にはこれが当たり前になるのだろうけど。

将軍野の自衛隊通りと旧・路面電車が走っていた道が交わる交差点は、
前後方向の自衛隊通り側のみ低コスト化
更新前は4方向とも樹脂製電球式(上の大学病院の更新前と同じ)。電車通り側が片面設置で、自衛隊通り側は両面設置。電車通り側は更新されず、自衛隊通りが片面に減少と同時に低コスト化された。
交通量の多い自衛隊通り側のほうが、信号機が小さいことになり、これまでの感覚ではなんかヘン。将来的には(以下同文)。


勝平(割山)を南北に貫く、旧道のほう。
西・運転免許センター・空港跡地方向の道と交わる丁字路交差点がある。「(新屋)船場町」の交差点といえば通じるかな?
北側から。奥右下が雄物新橋
この交差点は、車両用がすべて低コスト化された。更新前は、やはり樹脂製電球式。
更新後
ここは道幅が狭いので、小さい信号機でも違和感なく収まっている。
そういえば、さらにその昔は、信号機愛好家に「宇宙人」と通称される、京三製作所製で25センチレンズ(赤は30?)でやや小さなボディの横型信号機が設置されていた。それを思えばなおさら納得。

ここは元から1方向につき1台(計3台)なので削減はないが、設置方法が一部変更。
更新前
ここは狭い交差点で、信号機を設置する柱の一部が民家の敷地に立っているほど。更新前は、そのうちの1本(信号柱単独でなく電力柱と共用し、照明まで同居)に、3方向の車両用信号機が全部設置されていた。
免許センター側から来る突き当たり側は、一般的な丁字路よりはやや手前に信号機があることになる。
一方、直進する南北方向の道は、背中合わせの両面設置で両方向をまとめている。
左側通行の道路に1台だけ信号機を設置するのなら、運転者の正面に位置する道路左寄りに設置するのが当然。しかし、このように両面まとめてしまうと、それはできないから、道路のというか交差点のど真ん中に突き出すようにした、少々強引な設置方法。突き当たり側同様、電柱と停止線の位置関係からして、南行き車線側では、やや手前に信号機がある感じもする。
更新前。南側から
柱が道路外・民地にあることもあって、とても長いアーム。信号機が空中に浮いているようにも見えた。「時差式信号」の表示板が信号機とだいぶ離れていた。それが、
更新後
更新後は、南行き車線側の信号機を別の柱に設置。したがって、北行き車線は同じ柱に残しながら、車線正面に配置できることになったので、アームは短くなった。
引いて見ると、
手前の裏面が見ているのが、移設された南行き側
新しい南行き車線用は、これまでは歩行者用信号だけが設置されていた柱。進行方向右側(上の写真では左)の柱に設置されたため、多少アームが長いけれど、更新前ほどではない。
でも、進行方向左側にも歩行者用の柱があるから、そこに設置しても良さそうなのに、なんでこっちにしたんだろう? 配線とかの都合? なお、この左側(写真右)の柱の歩行者用信号機だけが電球式のまま。少し新しい電球式なので何らかの理由で、やや後に更新されていて、LED化が遅れている(忘れている?)のだろう。

北側から更新前後。
 

少し離れて南側から。
 
「時差式信号」の表示板は以前の使い回しのようで、信号機のほうが長さが短くなってしまった。

考えてみれば、昔からこの設置方法も可能だっただろうに、どうしてヘンな設置方法だったのか。
まとめたほうが効率的だったということかな。今回、信号機が小さくなったので視認性向上とか、より安全を重視して、分けたということでしょうか。

大昔の「宇宙人」時代は、丁字路の突き当たり側の路肩に柱があって、そこに両面設置されていたおぼろげな記憶がある(アームの長さは一般的だった)。後にその柱そのものがなくなったのだろう。

低コスト信号機について、続くかもしれません。
コメント (2)
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