🌸台湾から、南太平洋・オセアニアヘ1
⛳東南アジア島嶼(しょう)部への人類の拡散
☆陸地での集団のテリトリーの拡散は緩やか
*船を使った海洋での移動は急速なものになる
☆その典型が台湾や中国南部に端を発して
*東南アジアを経由した南太平洋の島々への初期農耕民の展開
☆この集団の移動
*現在に至る東南アジアおよび南太平洋集団の形成に大きな役割を果たす
☆東南アジアの半島部の集団の形成が、基層集団と北方からの農耕民の混合
☆島嶼部では初期農耕をともなう海洋集団の拡散が鍵である
☆東南アジア島嶼部と南太平洋の集団の形成、一体として捉える必要がある
⛳オセアニアヘの初期拡散
☆オーストラリアには、約5万年ほど前にホモ・サピエンスが進出していた
☆ヨーロッパヘの進出とはぼ変わらない時期にオーストラリアまで到達していた
☆旧石器時代を通じて、東南アジアからオセアニアにかけサフールランドが存在
☆双方にデニソフ人と交雑した狩猟採集民の集団が居住していた
*ホモ・サピエンスの初期拡散でアジア・オセアニアに到達した
*ホモ・サピエンスの人びとの子孫である
☆アボリジニ・パプアニューギニアの高地人・フィリピンのネグリトの分岐3万5千年程前
*現代のこの三つの地域の先住民は、長期にわたり独立し近現代に至った
☆オーストラリアの先住民はアボリジニとして一括している
*当然さまざまな地域ごとの特性が存在したと考えられるが
*先住民への迫害の歴史が原因で古代ゲノムの解析が行われていない
*パブアニューギニアに関しても、現代人データのみの考察しかできない
☆オセアニア地域の集団の成立史
*デニソワ人との混血の集団が、非常に古い時代から存続して
*現代につながっているという大雑把なものしか確定出来てない
⛳ポリネシアヘの進出は「アウトオブ台湾モデル」による
☆ニア・オセアニアと呼ばれるメラネシアのソロモン諸島までの地域
*3万年以上前にホモ・サピエンスが初期拡散によって到達した
☆リモート・オセアニアといわれる地域、メラネシアの離島域
*進出したのは、オーストロネシア語を話す人々
*「--ネシア」は古典ギリシア語で「諸島」を意味する言葉
☆「オーストロネシア語」言語とは
*台湾から東南アジアの島嶼部、 ハワイ、イースター島などの島々から
*アフリカ大陸東岸に位置するマダガスカルまで
*地球上のおよそ半分を占める広大な地域で話されている
☆台湾の先住民の使うオーストロネシア語がもっとも古く
*言語学の研究からは台湾が源郷で
*祖先は、中国南部の海岸地域に居住していた集団である
*彼らは土器をつくり、植物を栽培し、家畜を持っていた人びと
☆初期農耕民集団の中に台湾を出発したグループがあり
*メラネシアのビスマルク諸島に到達して
*特徴的な土器をつくるラピタ文化を生み出した
☆ラピタの人びと
*約3200年前にはポリネシアに進出して
*長い時間をかけて太平洋の広大な地域に拡散した
☆「アウトオブ台湾モデル」は、台湾からの急速な展開を想定している
⛳現代のポリネシア人のDNA
☆男性の系統を代表するY染色体DNAの66%はメラネシアの人びとの系統
☆母系を代表するミトコンドリアDNAの系統の94%は東南アジアに起源する
☆ポリネシアヘの進出が、東南アジアを南下した人びと
*メラネシアの集団を巻き込む形で行ったと考えれば
*ポリネシアに双方の系統が見られることは不思議ではない
☆男女の比率が違うことなどについては詳細不明
(敬称略)
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⛳出典、『人類の起源』
台湾から、南太平洋・オセアニアヘ1
(『人類の起源』記事・ネットより画像引用)