麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

紀尾井ホール

2016年04月13日 | 鑑賞
初めて紀尾井ホールに行った。

J-Theaterの舞台を欠かさずカメラに
納めて頂いている横田敦史氏の紹介で、
ピアノとバイオリンデュオを聴きに。



(公財)新日鐵住金財団が管理運営。
開館から20年くらい経つのだろうか。
そういえば「若手制作人会議」の
メンバーだった誰かから新しい職場だと
名刺をもらったことがあるのを、
この記事を書きながら思い出した。

横田さんのFacebookを読んだ時も
チケットを渡された時も気づかず、
今ぽろりと記憶の棚から落ちてきた。
ただ、それが誰かまで解らないのが
老化なのだろう。悲しいが……。

鎌田泉(Vn)、居福健太郎(Pf)。
クラシックに明るくないので
ご両名を存じ上げず、演目も知らずに
椅子に座って吃驚した!

べートーヴェン、グリーグ、
シュトラウスという作曲家と並んで
平井真美子の名前があった。

文化庁創作奨励賞佳作を受賞した
今井一隆の戯曲『温室の花』を
劇団東演時代に制作させていただき、
盟友の演出・磯村純の推薦を受けて、
音楽をお願いしたのが真美子嬢だった。
2003年、随分昔の話である。

火野正平さんが自転車で日本中を走る
NHK-BSの人気番組や、映画、ドラマの
音楽をあまた担当。演奏者としても
活躍中の彼女がまだ駆け出しの頃だ。

この日は『オオカミと霧
~ヴァイオリンとピアノの為の
二重奏曲~』が世界初演された。
演奏後は鎌田さんに招かれ壇上へ。

『温室~』の作者・今井さんは
翌年には文化庁創作奨励賞の
グランプリにあたる「特別賞」を得、
さらに同賞を一新した「日本の劇」の
栄えある第一回の大賞に輝くことになる。
2010年のことだ。

また舞台美術を担当した長田佳代子氏は
同年、その世界で最も権威のある
伊藤熹朔賞の新人賞を戴冠するや、
2年後には一気に大賞へと駆け上がる。

嗚呼、なんと凄い舞台だったのだろう、
と我ながら感無量だ。



桜舞い散る夜、『春』から始まり
アンコールはドヴォルザークという
リサイタル……実は先週金曜日の話。
コメント
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