麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

deux~『正義の人びと』は立ち稽古に入っています。

2020年12月18日 | 俳優座

フランスの作家として紹介されるカミュは、

正確にいえば「仏領アルジェリア出身」である。

としておきながら、それをここで深くは書かない。

ただアルジェリアはアフリカ大陸に位置し、

その一員でありつつ、地中海世界とアラブ世界とも

深い繋がりを築く国で、独立は1962年。

カミュの死の二年後になる……。

そんな地の中心街アルジェにカミュは長く暮らした。

 

 

そんな作家による『正義の人びと』は

劇団俳優座の第344回公演でありながら、

外部の演出家を迎え、スタッフも新しい顔ぶれで

2021年の初頭に新しい風を吹かせたいと期す!

 

そんな稽古場は、先週末から立ちに入っている。

また、それを円滑に進めるべく仮の道具造りも

稽古時間の前後を使い進行中だ。

祭り当日の最高潮に達するまえ、

その準備から町は活気を帯びる。

町会の寄合が増え、寄付の掲示板が立ち

……と雰囲気が高まる様に似ている。

思えば今年は日本、否、世界中の「祭」が

たくさん中止になった。

そんな中、延期はあったものの、

弊団は細心の注意と準備で本公演と巡演、

あわせて四本の上演を終えた。

まだまだ収束の見えないなか、

2021年の最初のナンバー公演が

この『正義の人びと』から始まる。

新年の幕開きにふさわしい舞台になる予感大!

 

末筆に・・・

アルジェリアは東日本大震災のおり

8億3510万円(世界6位)の義援金を

贈ってくれた国でもある。

そして2011年から3年後の岩手の小さな宿での

物語『北へんろ』は護国寺で稽古中である。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北へんろ、西へ(二) | トップ | 北へんろ、西へ(賛) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿