麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

Die Männer_09~ムッター

2021年03月03日 | 俳優座

あかりをつけましょ ぼんぼりに~

(中略)今日はたのしい ひなまつり

 

サトウハチロー作詞による

誰もが知っている歌は、けれど

曲名となるとどうだろうか……。

「え、ひなまつりでしょ?」

「残念、楽しい雛祭りだよ!」

確かに一番の終わりは、そう歌う。

けれども正解は『うれしいひなまつり』。

ほとんど歌われないだろう四番は、

なによりうれしい ひなまつり

・・・と終わる。ちなみに

♪あかいお顔の右大臣~ が、三番。

 

そんな童謡をこしらえたハチローの

半生を描いた舞台がある。

今年一月に四国を巡った俳優座の

『北へんろ』の作者、堀江安夫の本で

音楽劇『母さん』(演出:横山由和)だ。

 

俳優座劇場プロデュースによる舞台は

全国巡演を続けていて、弊団の

佐藤礼菜も客演させていただいている。

 

例えばシェイクスピアの悲劇を

数多くのカンパニーが手掛けるように、

『母さん』も複数の団体が上演している。

 

作・演出・音楽(新垣雄)は不動の、

ハチローと母の関係性を編んだ舞台は

山彦の会によって生まれた。

代表・片山忠彦がキャストを組み替えつつ、

粘り強く公演を続けた最後の座組には、

弊団・川井康弘が配役されていた。

また、当時フリーだった私も、

片山の下で微力ながら働いた。

 

 

川井と佐藤が揃い踏みとなった

劇団俳優座第345回公演『雪の中の三人』。

この舞台にも母が登場する。

純真な青年フリッツ(田中孝宗)の母

ハーゲドルン夫人。演じるは青山眉子。

 

最後になったが、タイトルのムッターは

お察しの通りドイツ語Mutterで、

意味は、母。


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