タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~3月17日

2010年03月17日 | タカの渡り観察
視力検査をするような観察でした

 今日も障子岩に登りました。おそらく今月最後の障子岩での観察です。天気は快晴、先日のような黄砂も見られないで、春の観察としてはまずまずの視界です。



 同じような写真を何度も紹介するようですが、これが障子岩から見る世界遺産の島・宮島です。中央の高いところが最高峰の弥山で、その右にこぶみたいに見えるのが駒ヶ林、そして右のほうに離れて見えるのが岩船山です。

 今日のノスリはその岩船山の稜線が手前の極楽寺山の稜線と交わるあたりから帆翔して高度を上げ、宮島の上を空抜けで流れていく個体が多かったようです。宮島の島抜けで流れるノスリや海抜けで高度を上げてくるものもいました。

 しかし、いずれも距離があってタカ長がイメージする写真にはなりそうもありませんでした。この時期のノスリは団体で流れてくることはほとんどないので大きな期待はしていませんが、タカ長としてはハチクマの写真を撮りたいのです。正確に言えば、シッカリしたカメラを持っている人に撮って頂きたいのです。タカ長はハチクマの最盛期には韓国で観察しているはずですから、宮島をバックに飛ぶハチクマを撮ることは不可能です。



 これも遠かったのですが分かりますか?もう少し早く気がつけばよかったのですが、ミヤマガラスと思われる群、40±が宮島の岩船山の上で帆翔しているところです。写真を撮ったときは少しバラけていました。これがハチクマで、帆翔している場所がもう少し左側の弥山の上で、もう少し手前なら、、、、、と言ってはいけない「もし」を言っています。



 宮島を離れたノスリが東に流れていくところを何度か撮ってみました。ファインダーを見ても何も見えない状態で、おそらくこのあたりを流れているだろうと検討をつけてシャッターを押してみたものです。何枚かシャッターを押したらノスリが写ったものもありました。と言ってもご覧のように豆粒、いやケシ粒より小さいものでした。画面の左のほうに上下に3羽見ることが出来ますか?



 同じように2羽が写っていますが分かりますか?1羽は画面からはずれそうになっています。これでは証拠写真にもならないようですが、帆翔しているときにノスリであることを確認してからカメラを持って、タカ長カメラのズームをきかせて撮ったものです。

 何度も同じようなことを言うようですが、これがハチクマで、もう少し近いところを飛んでくれていたら絵になるとは思われませんか?

 下のタカ長観察地でも今日の渡りは南側で、ほとんどすべて遠かったようです。タカ長が障子岩から下りてトビ吉おじさんたちと合流した後A山から5羽のノスリが流れてきましたが、これもまた高くて小さなノスリでした。

山の上でも下でも、視力検査をするような観察が続きました。

    参考記録です。

    観察地    障子岩
    観察時間    8:30-14:00

        ノスリ           55
         ハイタカ    西向き  4
        ハイタカSP   西向き  6


 一人でこれだけ見ることが出来たのですから上出来です。しかし、本当は三桁の渡りが記録されるときに障子岩にいたいのですが、、、、、、これだけは予測できませんね。


タカ長観察地の結果

   3月17日    快晴

     観察者     ジューヤク トビ吉 タカ長
     観察時間    8:00-16:00

        ノスリ           57
        ハイタカ    西向き  12
        ハイタカ    東向き  1
        ツミ            1
        ハイタカSP  西向き  7
        ハイタカSP  東向き  1

 そろそろ三桁の渡りが見たいのですが、いつになるのでしょうか?週末にキョージュが出勤しないと数が出ない???

 キョージュに限りませんが、週末組の皆さんまだまだ楽しみを残していますよ。

たった今、下関から情報が入りました。ノスリが5羽。西が渡っていないとしたら明日も大きな期待は出来ないのでしょうか?