タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

プサンでの観察~5月16日

2011年05月16日 | タカの渡り
終わってみれば新記録ですが、、、、

 朝からどんよりとした天気。予報には晴マークと傘マークが一緒になっていました。

 特別疲れたわけではありませんが、何となくイマイチ気が乗らない状態で観察地に立ちました。案の定、、、観察開始早々飛び立つハチクマはいませんでした。

 ところが5時56分に8羽が流れてきたのを皮切りに次々と渡ってきて30分で50羽を超えるハチクマを記録しました。しかし、それから30分以上まったくでないので、相棒と「野球で言えば先頭打者の初球ホームランで終わりだなぁ」などと話したものです。

 ところがところが、、、、筋書きのないのがタカの渡りです。8時前になって19羽、12羽が現れ、その後8時台も大きな群は来ませんでしたがコンスタントにやって来て8時半には130を超えました。三桁の渡りを三日連続で記録したことはこれまでありません。

 順調に羽数を増やしてゆきましたが、大きかったのは9時38分の48羽。

 このときタカ長は一人旅らしいアガシにカメラのシャッターを押すように頼まれて、写真を撮り終わったところでした。カメラを彼女に返して確認してもらい、観察地の西側を見ると数羽の鳥影。相棒に南側を見てもらうよう頼んでタカ長は展望所の端に走りました。そして海側を見ると目線の高さを飛ぶハチクマや海面近くを飛んでいるハチクマが目にはいりました。そのハチクマの流れは展望所の陰から次々の出てきました。

 一生懸命数えながら、、、、証拠写真を撮ることを考えました。この観察地で、西側の谷の海面近いところから海に向けて飛び出してゆくハチクマを見たのは初めてのことです。

       

       

 これがその写真です。ここには15羽が写っていますが、もちろんそれ以外にもいました。何もない海の上では面白くないので、その先の船の上を飛んでくれることを待っていたのです。

 そのとき相棒が西側の路上で数えたのは18羽。残りの30羽は低いところを飛んだので相棒には見えなかったというわけです。すぐに海側を見に走ったタカ長の判断は正しかったのですね。(と自画自賛しておきます)

       

       

 今日も近いところに現れるハチクマは何羽もいました。しかし、タカ長のウデではゲットできないのが残念です。

今日の観察結果

   5月16日       曇のち晴(もやっていました)

      観察時間    5:30~12:00

          ハチクマ          320
          サシバ             4
          ハイタカ            6
          ツミ               2

 終わってみれば新記録です。

 明日観察を終えたら夕方の関釜フェリーで帰国します。

 渡りだけのことを考えたら一番よいときに帰国することになりそうです。昨日の状況からみると今日これだけ渡ってくれることは想像できませんでした。今日の状況をみれば渡りは終息期ではなく、最盛期のようにも思えます。

 いくら暇人と言ってもタカ長にも都合がありますから予定通り帰国しなければなりません。誰かがあとをついでもう一週間見ると面白そうなのですが、、、、、。

 誰もいませんよね。