松岡自殺の謎

なぜ辞職ではなくて自殺だったのか。
安倍スキャンダル内閣がついに自爆してしまった。
松岡の死後すぐに、派閥親分の伊吹が　「死人に口無しだ」　と口を滑らせたが、困ったのは安倍グループであり、シナリオが狂ってしまった。
描いた絵図の決め手は、緑資源機構（＝林野庁の天下り役所）の官製談合・贈収賄で特捜部を動かし、松岡を逮捕辞任させ、この通り安倍内閣は公明ですと国民にアピールしたかったが、松岡にその裏情報が入って、万事窮すとばかりに自決してしまった。　遺書には「死んで罪を贖う」　とあったそうな。
この自決は安倍内閣に致命的な打撃を与えるだろう。
農林水産省に入り、林野の専門家、安倍内閣誕生で、念願の農相として初入閣したが、本ページで当初から指摘したが、松岡爆弾を抱えてしまった安倍内閣の脆弱さが現実化してしまった。　安倍の人事感覚と政局バランスは稚拙だ。
農水大臣はアメリカ、ヨーロッパ、アジアと国際的な交渉ごとが多い。
こんな危ない人を大臣にして、やはり最後は首吊りとは国際的に日本の信用失墜をもたらしてしまった。
全国から１３０億円を集め出資法違反で挙げられた「エフ・エー・シー」のＮＰＯ法人認証の圧力見返りに、相当の政治資金パーティー券を購入してもらったが、政治資金収支報告書に記載していなかったり、公判中の鈴木宗男をめぐる贈収賄事件でも、鈴木と共に北海道の製材会社「やまりん」から相応の金を受けていたとして、東京地検特捜部の聴取を受けたり、緑資源機構をめぐっては、林道事業と関係のある７政治団体を含む計９団体が松岡に１億３０００万円の贈賄をしていたというから、死者に鞭を打ちたくはないが、結末は哀れな姿にならざるをえなかった。
松岡の地元・熊本県の建設業者は「東京地検特捜部の捜査が県内に及び、地元では、松岡に捜査が及ぶのではないか」と心配していたという。
「捜査が自分に迫ってきたと思ったのではないか」 とある支持者は語った。
この言葉が示すように、特捜部の網は現職大臣の強制捜査・逮捕というシナリオであったが、既に林野庁関係者の自白は取られたことを察知した松岡は週末に熊本の実家へ帰り、８６歳の母親に別れを告げ仏壇に線香を上げて、その夜、東京へ帰ったそうな。
２ヶ月を切った参議院選・夏の陣は、安倍政権の歴史的な惨敗・敗走になるかどうかが焦点になってきそうだ。
（ムラマサ、月光に不気味に蒼い）