武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

ある高校生の殺人事件

2007年05月16日 | 人生の意味
「母親を殺しました」
切断した頭部を持って、その少年は人生に幕を引いた。
こういう事件は、ショッキングであるから日本中てんやわんやの大騒ぎになるが、要するに「精神異常者」 の仕業であるから、知ったかぶりの評論家・コメンテーターが訳知りに何かを喋っても、その少年の心の闇を解き明かすことはできない。
犯った少年自身も記憶に無い空白の時間であったろう。
福島の県立高校3年の少年(17)が通学用カバンに入れて持ってきたのは、切断された母親の頭だった。
彼の漏れ伝えてくる話を聞いていると、母親の首を切断するほど暗くて深い情念を内在させていたのだろう。 
「殺すのは誰でもよかった」 という一言。
{戦争とテロをなくすために}という矛盾した論理。
母親の乾いた血痕を、乗ったタクシーの運転手に見咎められて、瞬時に 「ココアをこぼしてしまって」 という冷静な言い訳は何か冷たい悪寒を走らせる。
自首する前に立ち寄ったインターネットカフェでは、個室でアメリカ・ヒップホップ映画 
『ビースティー・ボーイズ』 (残忍な少年)のDVDを見ていた。
拘留されている今は、熟睡して3食を平らげているそうな。
少年は社会の呪縛から解き放たれて、一本に定まった獣道(けものみち)に己の寄るべき安心を見出しているのかもしれない。
さて、少年を心理カウンセラーのオモチャにするよりは、速やかな死を彼に与えたほうが社会と本人のために幸せだと思うが、そのようにならないことは分かっている。
(ムラマサ、月影に佇む)

 

コメント
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