武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

松岡グループの自殺連鎖

2007年05月30日 | 人間の死
熊本に急遽飛んだ絵美から携帯に電話が入った。
「松岡の右腕と言われた地元フィクサーが、2週間前ほどに自殺しているのよ」
「自動車損保の代理店をやっている男で、松岡の同級生だった」
「松岡の腹心が自殺か」
「東京地検の聴取を受けていたみたいね」

火曜の早朝。
横浜市青葉台1丁目のマンションで、緑資源機構の黒幕と言われた山崎進一(76)が飛び降り自殺をした。
山崎は、緑資源機構(林野庁の天下り役所)の談合事件にからみ、東京地検特捜部に自宅を捜索されたほか、連日、事情聴取を受けていた。
追いつめられていた談合・汚職の黒幕 山崎は旧公団の林道事業などで官製談合の枠組みを最初に作ったとされる。
月曜は昼前から午後8時まで聴取を受け、そのさなかに農水相の自殺を知らされた。細身で少し鋭い目をした顔色を変えて呆然自失であったと漏れ聞こえてくる。29日も午後から聴取される予定だったが、既に気持ちは切れていたろう。
山崎は、逮捕された緑機構理事の高木宗男(59)の「談合の指南役」だったという。高木らが作成した割り振り表を最終的に了承する立場だった。 落札予定業者を変更させることもあったといい、高木は特捜に「現在の業者の割り振りについても山崎元理事の影響力が強かった」と自供していた。
その影響力は背後に松岡がいたからと想像される。言うことを聞かなければ松岡のコワモテがドスを利かせる。
山崎は農水族議員らに組織的に献金していた受注業者らの業界団体「特定森林地域協議会(特森協)」(06年11月に解散)の幹部を務めていた。 緑資源は農水省から林野事業、農地事業に関して莫大な公的補助金を受けていた。
つまり官官民癒着・贈収賄構造であった。
国民の巨額の税金を自由に操作し、キックバックとバラマキを行いながら懐柔と恫喝を織り交ぜて、それぞれが私腹を肥やしていた一大疑獄の絵図が浮かび上がってきた。
6枚の親展封書の遺書、そして2枚の便箋による最後の指示は競馬ダービーが終わった後に書かれたと見られる。
本来、中央競馬会のボスである農水大臣が会場にいなくてはならなかったイベントであったのだが。
妃を伴わず一人で来場された皇太子の前で勝ったのは戦後初という牝馬の圧勝であったのは、なんとも皮肉な結果であった。
その名前は「ウオッカ」という。松岡が好きな酒だった。
(ムラマサ、虚空を斬る)



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