新宿酒場ロン 5・11
島、絵美、銀さんが揃っている。
「キツネ目の市橋はどこに隠れたか」
「自殺の線が濃くなったようだね」
「まるで消えたみたいに動きが無い」
「ATM駄目、海外渡航無し、両親との接触無し」
「後は山奥か、都会のドヤ街か」
「岐阜で医者をやっている親は家に閉じこもっているらしい」
「フーム、さてどうしたものか」
「霊能力者に見てもらうしかないか」
島が水割りを一口飲んだ。
「村上に求刑が出た」
「判決は施行猶予がつくだろうね」
「11億円の追徴金は払える、個人資産は50億円以上持っている」
「興味は、村上のカムバックはあるかどうかだが」
「それは無い。なぜならまともな人たちは相手にしない」
「それが現実だ」
「ホリエモンは今どうしてるの?」
「高裁での争いに舞台は移った」
「高裁でも、最高裁でも結論は同じだ」
「ただ執行猶予がつくかどうかだけだ」
「ホリエモンは最初の裁判闘争で戦略を間違えたと思うけど」
「あんなに突っ張らなくて、ごめんなさい、悪うございましたとあやまっていれば執行猶予付きになった。 決算は会計学の専門分野だから分からなかったが、CEOとして責任をとりますと言えば、復帰は可能だった」
「付いた弁護士が東京地検特捜のラインからはずれた切れ者だったから、ヤメ検の暗い情熱に引きずられてしまった」
「つまりホリエモンは若かったということさ」
絵美が思い出したように言った。
「今日、外信部に入ったニュースで摂理のチョン・ミョンソクが北京で逮捕されたって」
「摂理って、あの韓国のインチキ宗教」
「そうそう。婦女暴行の常習犯で韓国、日本から国際手配されていた」
「統一教会とか、韓国はそういうインチキ・キリスト教が多いね」
「最終的には韓国へ護送されると思う」
人間の欲望には際限が無い。村上、ホリエモンが舞台から姿を消しても、また新しい成り上がり者が世間を騒がすだろう。
洋子ママが「モア」を歌い始めた。
(肩にかけたムラマサ、子守唄のように眠る)
島、絵美、銀さんが揃っている。
「キツネ目の市橋はどこに隠れたか」
「自殺の線が濃くなったようだね」
「まるで消えたみたいに動きが無い」
「ATM駄目、海外渡航無し、両親との接触無し」
「後は山奥か、都会のドヤ街か」
「岐阜で医者をやっている親は家に閉じこもっているらしい」
「フーム、さてどうしたものか」
「霊能力者に見てもらうしかないか」
島が水割りを一口飲んだ。
「村上に求刑が出た」
「判決は施行猶予がつくだろうね」
「11億円の追徴金は払える、個人資産は50億円以上持っている」
「興味は、村上のカムバックはあるかどうかだが」
「それは無い。なぜならまともな人たちは相手にしない」
「それが現実だ」
「ホリエモンは今どうしてるの?」
「高裁での争いに舞台は移った」
「高裁でも、最高裁でも結論は同じだ」
「ただ執行猶予がつくかどうかだけだ」
「ホリエモンは最初の裁判闘争で戦略を間違えたと思うけど」
「あんなに突っ張らなくて、ごめんなさい、悪うございましたとあやまっていれば執行猶予付きになった。 決算は会計学の専門分野だから分からなかったが、CEOとして責任をとりますと言えば、復帰は可能だった」
「付いた弁護士が東京地検特捜のラインからはずれた切れ者だったから、ヤメ検の暗い情熱に引きずられてしまった」
「つまりホリエモンは若かったということさ」
絵美が思い出したように言った。
「今日、外信部に入ったニュースで摂理のチョン・ミョンソクが北京で逮捕されたって」
「摂理って、あの韓国のインチキ宗教」
「そうそう。婦女暴行の常習犯で韓国、日本から国際手配されていた」
「統一教会とか、韓国はそういうインチキ・キリスト教が多いね」
「最終的には韓国へ護送されると思う」
人間の欲望には際限が無い。村上、ホリエモンが舞台から姿を消しても、また新しい成り上がり者が世間を騒がすだろう。
洋子ママが「モア」を歌い始めた。
(肩にかけたムラマサ、子守唄のように眠る)