冒険とは死のベッドに眠るが如きなり。
熱気球で太平洋を横断しようとした埼玉県の冒険家・神田道夫さん(58)が、北米大陸到着予定を過ぎても行方不明状態であり、太平洋上で遭難した可能性が高いという。
燃料で飛行できる時間は既に過ぎたが、最後の通信手段である救難信号を出して位置を知らせて来ないため、飛行を続けている可能性は低いという。
神田さんは気球内の空気を暖めて上昇させ、燃料と風で太平洋を渡るアメリカへの飛行挑戦だった。
今回、単独での挑戦で、雪雲を一気に抜ける上昇力を得るため、直径50メートルある巨大気球を2千万円で製作したという。
栃木県栃木市から出発し、順調にいけば50~60時間でアメリカ西海岸に着く予定だった。
以前、お祭りで売っているような風船をたくさん作り、それにぶら下がってアメリカへ向かった風船おじさんがいたが、アリューシャン列島の酷寒の海に着水して死亡した話を思い出してしまった。
(ムラマサ)