武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

犯人は現場に戻る

2008年02月25日 | 人生の意味
ロス疑惑、三浦和義サイパン逮捕事件。
これは非常に面白いテーマだ。
ロス疑惑は、1981年、日本人・三浦が、第三者を使って、日本人女性・一美さんを銃によって殺害したとされる事件だ。
犯行場所は二人の新婚旅行の地、ロスアンジェルス。
その三浦が、日本の最高裁によって無罪を言い渡され無実が確定した。
これは一事不再理によって、その後、例え三浦が犯ったというハードエビデンスが出てきても、あるいは、三浦が「実は私がやりました」と自白しても、この事件は二度と蒸し返される事はない。
つまり絶対的に、どこまで行っても三浦は無罪なのである。
それが、犯行はアメリカで行われたからといって、日本人の三浦和義を逮捕し、アメリカで裁判にかけることができるのだろうか。
アメリカは陪審員制度であるから、法廷で争い、陪審員の心象を悪くした場合、「ギルティ」を選択すれば、有罪になる。
1億6千万円とい多額の金銭目当ての殺害ならば、軽くて終身刑、最悪は死刑になるだろう。
LAPD(ロス市警)は、「新証拠発見」「共謀犯が特定できれば一連托生」「殺人罪に時効なし」を理由に動いている。 そして日本と違い「属地主義」をとっているから、LAで事件が起きたことを捜査の根拠にしている。
しかし、これは、アメリカに対して、日本人の人権を守る理論闘争になるかもしれない。
理論的には、仮に三浦が真犯人であったとしても、そういう新証拠が出てきても、あるいは三浦が指示した実行犯がわかっても、絶対的に無罪となった日本人の三浦を、アメリカが逮捕して裁けるのかという命題だ。
被害者がアメリカ人なら、まだ理解もできようが。
さて、三浦の周辺の人間は、三浦に対して「アメリカには行くなよ」と再三注意していたのだが、真犯人は、やはり現場に戻るのか。
あるいは殺された一美さんの怨念が、三浦の首に黒髪を巻きつけてLAへ引き戻そうとするのか、舞台の急展開に神のシナリオを感じる。
(ムラマサ、ニヒルだ)

コメント
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