そのまんま東の金柑たまたま

昨日のフジ・黒岩の番組。
宮崎県・知事のそのまんま東は、道路財源の一般財源化反対を額に青筋立てて喋っていたのは面白かった。
選挙では（そのまんま東）だったが、いつの間にか東なんとかという本名に変えてしまったが。
さて、宮崎県は只今９千億円以上の借金を抱えている。
県民は１００万人だから、１人当たり９０万円の借金だ。
家族４人として１世帯当たり３６０万円の借金になる。もちろん返す当てなどない。いつまでも利息払いをしていかねばならぬ借金地獄だ。
それでも、道路特定財源死守であり、ガソリン暫定税堅持である。
そのまんま東は、番組冒頭でこう述べた。
「宮崎県民はガソリンを安くしてもらうより、道路建設を望んでいます。ガソリン税を安くしてもらいたい県民は少数です」と断言したが、
それに対して、前・鳥取県知事であった片山・慶応大教授は、
「私の調査では、国民の大多数がガソリンを安くしてもらいたいと願っています」と言い、それに付け加えて「道路特定財源ではなくて、一般財源にすれば各地方自治体は自由裁量で使える。なぜそうしないのか不思議です」。
そのまんま東は「一般財源にすると、例えば鹿児島・大分は道路ができているので、その分を福祉等に使えるから宮崎には不利になる。宮崎県民が県外に出ちゃいますよ」と不満を述べた。
それを逆説的に言うと、鹿児島や大分は福祉・教育等にお金をかけて自分の県を豊かにすることは出来なくなることを意味する。
一般財源にしたとしても、宮崎県は道路が必要だと思えばどんどん道路を作ればいいだろうし、鹿児島は道路ではなく、福祉にお金を使うべきだと思えばそれに投資すればいいだろう。それが県知事の仕事だ。
宮崎県のセールスマンを装って己を宣伝するのはいいとしても、道路利権に食い込んで莫大な政治献金をもらうのは、それはそのまんま東のそのまんまである。
また（キンカンたまたま）などと下品な名前をテレビで連呼して、１個８５０円の金柑を宣伝しようが、それはお笑い芸人の仕事であるが、分かっただけで１億３千万円の県庁裏金は、９千億円の大借金から見れば何でもないということか。この１億３千万円は国民全員の税金を横領したわけだが、その返還はなされたのだろうか。
（ムラマサ、鋭く一閃）