武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

自民党5人組と汚染米の恐怖

2008年09月15日 | 人間の欲望

黒岩の番組(9・14)。
最初に汚染米に対する質問が出たが、こういう重大案件に対する総裁候補5人組の対応を見ていると、その人物の器が分かってくる。一番手とは不運だったが、石原伸晃は、「もったいないけど廃棄する」と言ったが、そういう発言は中学生にでもできる。
とうもろこし、砂糖キビがエタノール燃料になるなら米でもできるのではないのか。指導者は、そういう発想が大事だ。129万トンもの輸入米が今、倉庫に眠っているのだ。
口のひん曲がった麻生は、「石原君の考えが正しい」と述べたが、ガハハ麻生もその程度だ。
小池百合子は、「行政の怠慢だ。個人の責任を追及するくらいの緊張が必要だ」と言ったが、これでは100年経っても官僚・役人は直らない。
「霞ヶ関をぶっ壊す」のではなく、「自民党利権政治をぶっ壊さなければならない」。農水大臣の太田誠一が、「汚染米の濃度が低いからジタバタ騒がない」と言い、「消費者の権利より経営者の権利の方が大事だ」と公言するのだから、もはや自民党政治の末期症状だろう。
官僚組織は、政治が己を磨いて指針を示せば、官僚も襟を正す。 もちろん、官僚の組織革命(改革ではない)を断行しなければならない。
「官僚脱藩の会」の知恵を借りたらどうだ。 また対官僚として竹中平蔵を登用し、霞ヶ関革命をやるのもいい考えだ。
石破茂は、「民間なら、抜き打ち検査ですけどね」と、したり顔だったが、己の防衛省と自衛隊の底知れぬ不正・腐敗はどうだったか、胸に手を当てて考えたらいい。
与謝野馨? 随分、空咳をしていたが、70歳の半病人が何を言っても説得力がない。
今後の汚染米対策は簡単な事だ。 肝心なのは、現地(中国、ベトナム、タイ)の住商、双日の支店に、農薬、カビ防止剤等の検査をしっかりやらせて、不合格品は現地から輸出させない。もしこれらの農剤が日本で検出されたら、商社の責任で引き取らせるという、当たり前の商売をやることだ。
MA輸入米の話は、長くなるのでここでは割愛する。

田原のサンプロ。
民主の鳩山由紀夫が冒頭に出ていたが、前原誠司のような切れがない。
自民党が怖がっているのは、前原誠司、菅直人、松本剛明、長妻昭、小沢一郎あたりだろう。
さて、5人組の仕事は、腐った中身を綺麗なラップで包むこと。
しかし、そういうことで国民の苦しみは救われるのか。いずれにしても、総選挙で自民党は勝つことはない。前回の300議席圧勝は小泉マジックだから、現有の300余議席を維持することはできない。 100議席を失い、自民にとって200の攻防だ。投票前にスキャンダルが出れば150議席の攻防だ。
そうだとすると、私が総理大臣なら解散は絶対にしない。来年の9月まで死んだふりだ。

汚染米。
これほど日本の官僚組織が腐りに腐っているとは寒気がするほど恐ろしい。
農水省のトップ白須敏郎次官は、「我々の責任とは言えない」と逃げをうった。
まず、言うまでもなく、農水省は汚染米が日本全国に流通しているのを知っていた。
ある意味、農水省が意図的にそれを指導していたと言っても過言ではない。
発端は、ミニマムアクセス米(MA)が、1993年のウルグアイ・ラウンド合意で、日本は米を外国から輸入することが決まった。 これは義務であるか努力目標であるかは別の話になるので脇に置くが、実際には1995年から年40万トンの米を中国、ベトナム、タイから輸入するようになり、2007年度は77万トンの計画であった。
計算例を示すと、
年77万トン X  単価20円(Kg)= 154億円 (輸入ネット価格)
これに輸入関税778%をかけると、1200億円になるが、ネット154億円をプラスすると1700億円を日本政府が年間払っている。
ちなみに1200億円の関税は相手の国は払わないから、農水省が払い財務省に入ることになる。 これは全部我々の税金が使われている。
住商も双日も3%のマージンを取っているから伝票だけで4億6千万円の儲けだ。
さて、これらの輸入米は基本的には工業用糊と肥料用に使われる。
逆に言えば、米飯、煎餅とかの食品、そして清酒、焼酎等に使ってはならないとされている。そして汚染米は、一次業者(三笠フーズ、浅井、太田、等)から二次へ転売が禁止されている。
冬木三男の三笠フーズ(辰之巳)は、食品用米穀専門だから、農水省がそこに卸すということ自体が間違っている。汚染米が発生するたびに農水省から三笠に電話をしていいたという。浅井は零細な糊製造業だから、なぜ大量の汚染米を購入するのか疑惑を持って当然だ。 太田産業は肥料専門だから、汚染米は肥料用に使ってはならないから、これもおかしい。農水省・資源流通課・廣田明課長発表によると、三笠に対して年24回の検査をやっているから月2回になる。 ところが、三笠側の話では月8回も来る時があったと証言する。それほど頻繁に検査をするという意味は何なのか。足代と接待のおねだり訪問か。 贈収賄罪。

全国に2300人もいる農政局の検査員は、中央官僚のやることに、「見ざる、言わざる、聞かざる」の猿そのものだ。 そして内部密告によって刺される。
農水官僚は、1700億円のMA米を巧みに利権化した。 大手商社・住友商事、双日との癒着、米を保管する倉庫利権(天下り)、(財)
穀物検定協会(天下り)、流通(三笠フーズ)に対するタカリ、汚染米はこのように食品として消費されていく。
その代償は、国民の生命と健康だ。 我々の生命を喰い物にして生きていく農水省の官僚と役人が存在する。
そして官僚は、夜の銀座の高級クラブで、一人10万円もする接待を毎日のように受けているのだ。

この日本を、どげんかせんといかん。
(ムラマサ、鋭く斬る)

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