昨日の黒岩と田原の番組を注意深く見て聴いた。
塩爺が総裁候補者の乱立を見て、「パン喰い競争」だと言ったらしいが、年の功だ。
☆
町村、話の論理性はうまい、つまり辻褄合わせはうまいが政治のダイナミックさが無い。官房長官という重責にあり、自民党最大派閥の清和会会長でありながら、国家指導者としての天下国家論から具体的な政策まで何も無かった。
口から出てきたのは民主党に対する恨みつらみ、衆参ねじれで苦労したことの話ばかりで、やはり質屋の番頭あたりが適任だ。
また黒岩の番組で印象的だったのは、福田総理の辞任会見において、傍で立っていた町村さんの体がぶるぶる震えて、福田さんを異様な目で睨みつけていたシーンであった。 日本丸の船長が、目の前の氷山を見て、真っ先に逃げ出してしまった福田さんに対する怒りであったろう。
☆
小池百合子、弁は立つが実は無い。「女性」を全面に出して、女性の社会進出を強調していたが、具体性を田原に突っ込まれて、「少子化をとどめるには出産後の女性の職場復帰を整備すべき」と述べたが、それが本質的な対策だろうか。少子化の理由は、住宅・生活コストの高さ、教育コストの高さ、有名校への受験戦争に親が嫌気をさしているのではないのか。
また小池は洞爺湖サミットの福田さんを評価したが、サミットでは環境問題は何も決められず、さらに首脳外交や交際も失敗に終わった。
識者の間では洞爺湖サミットは失敗だったとする結論が出ているのに、何も知らない国民を欺く「大本営発表」のようだ。サミットの直接経費600億円の評価はどうする。欧米では30~50億円の費用が相場だ。
☆
石原伸晃、ねじれ国会で民主を責め、小沢と前原の考え方の違いを批判し、民主党は無責任だと述べていたが、前の参議院選で民主を勝たせたのは民意だから、それを批判したら民主主義を批判することになる。ねじれの本質を民主党のせいにして、自民党は被害者みたいな言い方は通用しない。
☆
石破茂、「今までは官僚が作ったものを自民党のラベルで売っていた」と述べたが、本当は、官僚が作った中身は腐ったもので、自民は官僚の使い走りにされていたのではないのか。
インド洋での燃料補給は大事だと述べていたが、6年もアメリカに付き合ってアフガンは未だに泥沼状態だ。その議論をしないで、ただ燃料を補給せよという言い方は、猿でも出来る。 日米同盟は大事だが、日本が主導して、国際平和を構築する平和オペレーションをやったらどうか。それが日米同盟のパートナーシップであり、国際貢献だ。
経済問題で、バランスシートが読める、簿記が分かるなどと喋っても、それは会計士、税理士の仕事であって総理大臣の仕事ではない。
日本の大借金、株価下落、サブプライムの本質と影響(日本政府は年金運用で少なくても5兆円の損を出している)、低金利というよりゼロ金利、等々の経済問題をどうするかを聴きたいのだ。
☆
棚橋泰文、初めて議論を聴いたが、まずは合格点だ。点数をつければ70点。
70点が厳しいかどうかは今後の発言次第だ。
最初に、福田が政権を投げ出したことに対してお詫びをしたのは良かった。
まず武士道は礼儀から始まる。
赤字国債のバラマキは駄目、生命と健康に資源を投下せよ、国家公務員給与の1割カットを行なう、これで6千億円の節約、民間がやっていることを公務員もやるべき、公益法人への官僚の天下りは駄目、官僚依存型の政治は駄目、などなど東大、官僚出、3世議員の45歳にしてはいいことを言う。
☆
山本一太、総理になったら、即解散すると述べた。 勇ましいが、総理になったら何をするのか分からなかった。売名行為と言われても仕方がない。また、国会議員の定員大幅削減はその通りだが、立候補だけのリップサービスではないのか。普段、そういう発言を聞いたことがない。
さて、なぜか、麻生と与謝野は出演していなかった。
☆
田原は、これでは民主党に政権を渡したほうがいいのではないかと言っていたが、そういうことだ。2代続けて1年で政権を投げ出すということは、自民党の統治能力の致命的な欠損を表している。
自民党タイタニックが沈もうとしている。立候補者が必死に穴を埋めようとしているが、もはや応急処置だけでは日本丸はもたない。
官僚支配は10年前から問題になっていたと田原は言い、石破は中身は官僚でブランドは自民だったと言うが、その意味は、官僚が絶対権力を持ち、政治家はその使い走りにされ、利権にぶら下がる猿になったのが自民党政治ではなかったか。
さてさて、幕末、薩摩の黒の羽帽子、長州の白の羽帽子をなびかせて、世直しのピーヒャラ笛が聞こえてくる。
(ムラマサ、鋭く一閃)
塩爺が総裁候補者の乱立を見て、「パン喰い競争」だと言ったらしいが、年の功だ。
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町村、話の論理性はうまい、つまり辻褄合わせはうまいが政治のダイナミックさが無い。官房長官という重責にあり、自民党最大派閥の清和会会長でありながら、国家指導者としての天下国家論から具体的な政策まで何も無かった。
口から出てきたのは民主党に対する恨みつらみ、衆参ねじれで苦労したことの話ばかりで、やはり質屋の番頭あたりが適任だ。
また黒岩の番組で印象的だったのは、福田総理の辞任会見において、傍で立っていた町村さんの体がぶるぶる震えて、福田さんを異様な目で睨みつけていたシーンであった。 日本丸の船長が、目の前の氷山を見て、真っ先に逃げ出してしまった福田さんに対する怒りであったろう。
☆
小池百合子、弁は立つが実は無い。「女性」を全面に出して、女性の社会進出を強調していたが、具体性を田原に突っ込まれて、「少子化をとどめるには出産後の女性の職場復帰を整備すべき」と述べたが、それが本質的な対策だろうか。少子化の理由は、住宅・生活コストの高さ、教育コストの高さ、有名校への受験戦争に親が嫌気をさしているのではないのか。
また小池は洞爺湖サミットの福田さんを評価したが、サミットでは環境問題は何も決められず、さらに首脳外交や交際も失敗に終わった。
識者の間では洞爺湖サミットは失敗だったとする結論が出ているのに、何も知らない国民を欺く「大本営発表」のようだ。サミットの直接経費600億円の評価はどうする。欧米では30~50億円の費用が相場だ。
☆
石原伸晃、ねじれ国会で民主を責め、小沢と前原の考え方の違いを批判し、民主党は無責任だと述べていたが、前の参議院選で民主を勝たせたのは民意だから、それを批判したら民主主義を批判することになる。ねじれの本質を民主党のせいにして、自民党は被害者みたいな言い方は通用しない。
☆
石破茂、「今までは官僚が作ったものを自民党のラベルで売っていた」と述べたが、本当は、官僚が作った中身は腐ったもので、自民は官僚の使い走りにされていたのではないのか。
インド洋での燃料補給は大事だと述べていたが、6年もアメリカに付き合ってアフガンは未だに泥沼状態だ。その議論をしないで、ただ燃料を補給せよという言い方は、猿でも出来る。 日米同盟は大事だが、日本が主導して、国際平和を構築する平和オペレーションをやったらどうか。それが日米同盟のパートナーシップであり、国際貢献だ。
経済問題で、バランスシートが読める、簿記が分かるなどと喋っても、それは会計士、税理士の仕事であって総理大臣の仕事ではない。
日本の大借金、株価下落、サブプライムの本質と影響(日本政府は年金運用で少なくても5兆円の損を出している)、低金利というよりゼロ金利、等々の経済問題をどうするかを聴きたいのだ。
☆
棚橋泰文、初めて議論を聴いたが、まずは合格点だ。点数をつければ70点。
70点が厳しいかどうかは今後の発言次第だ。
最初に、福田が政権を投げ出したことに対してお詫びをしたのは良かった。
まず武士道は礼儀から始まる。
赤字国債のバラマキは駄目、生命と健康に資源を投下せよ、国家公務員給与の1割カットを行なう、これで6千億円の節約、民間がやっていることを公務員もやるべき、公益法人への官僚の天下りは駄目、官僚依存型の政治は駄目、などなど東大、官僚出、3世議員の45歳にしてはいいことを言う。
☆
山本一太、総理になったら、即解散すると述べた。 勇ましいが、総理になったら何をするのか分からなかった。売名行為と言われても仕方がない。また、国会議員の定員大幅削減はその通りだが、立候補だけのリップサービスではないのか。普段、そういう発言を聞いたことがない。
さて、なぜか、麻生と与謝野は出演していなかった。
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田原は、これでは民主党に政権を渡したほうがいいのではないかと言っていたが、そういうことだ。2代続けて1年で政権を投げ出すということは、自民党の統治能力の致命的な欠損を表している。
自民党タイタニックが沈もうとしている。立候補者が必死に穴を埋めようとしているが、もはや応急処置だけでは日本丸はもたない。
官僚支配は10年前から問題になっていたと田原は言い、石破は中身は官僚でブランドは自民だったと言うが、その意味は、官僚が絶対権力を持ち、政治家はその使い走りにされ、利権にぶら下がる猿になったのが自民党政治ではなかったか。
さてさて、幕末、薩摩の黒の羽帽子、長州の白の羽帽子をなびかせて、世直しのピーヒャラ笛が聞こえてくる。
(ムラマサ、鋭く一閃)