武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

小泉さんの最期、 自民党の落日。

2008年09月26日 | 人生の意味
小泉純一郎。
66歳にして政界を引退する。 それまで見たことも無い厳しい顔つきで昨夜、小泉事務所を後にしたのは印象的だった。 身内の会合では、「私の役割は終った」 と述べ、後継者に次男の進次郎(27)を指名したという。
このニュースは自民党を駆け巡り、幹部は選挙に影響はないと述べたが、自民党にとって大きなマイナスだろう。 小泉さん自身、政治の先読みは自分は天才的だと日頃言っていたように、自民党の崩壊を予知したから引退を決意したのではないのか。
総理としての5年半という年月は小泉さんにとって長かったか、短かったのか。
彼の絶大な人気の秘密は何だったのか。 そして彼の功罪は。
郵政民営化などは大失敗だが、なぜなら株式を公開しない民営化などあり得ないし、民営化になるのに後10年もかかるのだから郵政機構の官僚は何を企むか分かったものではない。1年経てば世の中が変わるスピード時代に、平安時代の如き牛車の進みは何を意味するのか。
しかしながら、小泉・竹中コンビは他の誰もができなかったバブル経済破綻後の不良債権処理を行なった。
小泉さんの功績は、銀行の不良債権の一掃だ。それまで財務官僚が出来なかったドブ川に手を突っ込んで、きれいにした。
しかし負の遺産として、小泉さんと竹中の構造改革は、グローバルスタンダードの名の下に、弱い者を食い物にする弱肉強食の経済構造を作ってしまったのではないのか。
頑張った者にはそれに見合う報酬が与えられるのは当然だが、弱者を食い物にするアメリカ型の社会に日本を変えてしまった感がある。
例えば、製造派遣だ。若者に保証も未来もない職場を与えて、労働の搾取を合法化したこと、そしてネットカフェ難民なるものを生んだことを、我々は反省しなければならない。
衰退する自民党政治は今や、麻生太郎の貴族趣味の御曹司内閣になり、官僚政治の底知れぬ不正と腐敗は、異様なまでに腐臭を放っている。
「自民党の権力闘争なんて甘いもんですよ。例え敗れても首をはねられることはないんですからね」小泉さんの言葉である。
本人は信長が好きだと言う。既存の権威を破壊するイメージにシンパシーを感じるからだろうか。
さて、小泉さんの後継者に、27歳の次男を指名したのは、小泉さんも最後は親バカだった。 当選すれば4世議員になる。
小泉劇場の幕引きなのか、それとも新たなるプロローグなのか。

麻生太郎の最新世論調査。
朝日、読売とも支持率が50%を超えなかったということは、歴代に比べて人気が湧かなかったということになる。
朝日新聞の内閣支持率は48%、不支持率は36%、読売が支持49%、不支持が33%だった。
総選挙の投票先は自民36%、民主32%で自民が多いが、但し、インテリを多く含む無党派層に限定すれば、民主27%で自民17%を大きく上回っている。 この数字が地殻変動のマグマになる。
麻生太郎にとって悩ましい数字だが、補正予算審議をやれば、自民党にとってプラスになる材料は何も無い。
さて、漫画太郎よ、どうする。
(ムラマサ、鋭く一閃)

コメント
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