小沢も昔の仲間が恋しくて、綿貫に声を掛けたのだろうが、参議員の長谷川に強硬に反対されて合流は没になってしまった。
長谷川が民主党に入党すれば法律により参議員を失職する。もっとも、自民党をおん出された元自民の「かさぶた」みたいな守旧派を民主に取り込んでもうまくは行かない。ましてや、綿貫は、民主の党名変更を迫ったが、良くも悪くも培ってきた最大野党の党名を、平成の関ヶ原を目前にして、あちこちで狼煙が立ち上り、いざ決戦の時、この勝負処で旗印を変えるなどできる訳が無い。こういう時代遅れの山賊は蹴散らして、秋の夜露に消えてもらうのみだ。
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汚染米。
太田誠一と白須敏郎が更迭された。 つまり首だ。
太田は、「結果責任で辞任する」と述べたが、実は農水省が汚染米の流通を指導していたとしたらどうなるのか。毒物米が、スーパー、コンビニ、給食、菓子、食品、酒造、等々に広範囲に使用され、国民の生命と健康に重大な障害を与えていたとしたら、それはまさしくメタミドホスとカビ防止剤による食品テロと断じざるを得ない。
カビ防止剤は最も強力な発ガン性物質であり、メタミドホスは日本で使用が禁止されているように猛毒の農薬である。農水省が言う事故米というのは、船の輸送で米が水をかぶり、結果カビが生えてしまった米を事故米と説明するが、食品の商売をやっている人間が聞いたら、この農水省は何を言っているのか訳が分からない。米という食品を船の甲板に野積みでもしているのか。通常は冷蔵コンテナ輸送だ。輸送中に事故米になったら、輸入引取りをしないだけだ。つまり受け取り拒否、返品だ。そもそも、中国の現地輸出時に、農薬とカビ防止剤等の厳重な品質チェックを行い、合格品を出荷するのが商売の基本だ。
また国内流通において、多くの零細、個人ブローカーを噛ませたのは、農水省が、三笠(辰之巳)のトン豚・冬木三男を指導して、複雑な流通ルートを構築させ、汚染米の流れを分からなくしようとしたのが目的だ。
現在、農水省の汚染米は倉庫に129万トン眠っている。この倉庫保管料だけで年間100億円もかかるという。これは農水省の天下り利権になっている。
そして、MA輸入米は、年間77万トンも定期的に国が輸入するのだから、住友商事、双日はもちろん、他の大手商社、中堅商社もその物流販売に商権として一枚噛みたい、それこそ喉から手が出るほどだが、実際にはできなかった。なぜなら、一つは農水省がそれを許さないし、商社の方も、やばい商売だと知っていたから手を出したくても出せなかったと、大手商社の食品のプロは打ち明けた。さらに問題は、ヤバイ上にMA輸入米は売れないのだ。汚染米は糊用に用途が限定されているが、全く需要がない。買い手がいない。だから農水省は、闇世界に住む冬木三男の「三笠フーズ・辰之巳」を使って、食品用として大量に汚染米を捌いていたのだ。これを「闇米」と言う。闇のルートを仕切る冬木三男でなければ、汚染米を食品業界に卸すことはできなかった。
別件で、5年前の平成15年に農水省は着色されていないカドミウム米の相当数量を1億5千万円で売却しているが、その重金属に汚染されたカド米を誰が買ったのか。そしてそのカド米の行方はどこに消えたのか。
一方、工業用糊組合は、米は糊に使わないと迷惑顔だ。工作用接着糊は、小麦、タピオカ、コーンの澱粉から作る。ベニヤ合板用の工業用糊は小麦粉から作る。 米はパサパサになるから、糊には適さないと言う。ましてや汚染された原料は米だろうが小麦だろうが絶対に使わないと断言する。 そうすると農水省の説明は全くの嘘になるのだが、誰が陰で舌を出しているのか。
三笠フーズ福岡工場を検査した農政局の検査報告は、同じものをコピーして日付だけを変更したものであったという。
冬木三男は、ある大手商社出身だが、独立後は、「ひねり」と言われる詐欺米の商売をやっていたと言われる。
さて、農水省も大手商社が元締めでやってもらえば都合がいいこともあるが、汚染米を流通させるには、まともな商社を使うわけにはいかない。三笠フーズ(辰之巳)を飼い慣らし、そこから個人ブローカーを介在させたほうが、汚染米を闇から闇に流すことができる。そして、その代償は、国民の生命と健康との引き換えになる。
(ムラマサ、鋭く一閃)