自民党。
地獄の戦場(いくさば)をくぐり抜け、かろうじて一命だけは保ったにしても満身創痍、多くの戦友は帰らぬ人となった8月30日の天王山決戦。
かつて我が世の春を謳歌した栄光は既に失せた。
日が経つにつれ、ますます自民党は混迷を深めている。小池百合子は町村派を脱退した。参院の幹部は「なぜ麻生は辞表を出さない」と気色ばむ。また中堅若手は、首班指名において麻生と書くなど恥の上塗りだと公憤する。つまり麻生太郎なる者は、最後の最後まで醜態をさらし、まるで尻をからげた山賊と同じだ。
総理在任中、世界の首脳からは全く相手にされず、代わりに首脳会談を何度もやったのは、韓国というキムチ国であった。中国でさえ最後には、胡錦濤は麻生とは会談をしなくなった。そもそも麻生と安倍を表舞台に引き上げたのは小泉さんであったから、ここにも小泉政治の失政が出ている。もっとも小泉さんは、麻生の能力を買った訳ではなく、能力がないことを見越して、つまり自分を脅かす存在ではないが故に、自分の外務大臣として使ったというのが真相だ。
さて今週、本ページは自民党におせっかいをしてきたが、やはり棚橋泰文しか救世主はいない。なけなしの自民党貯金箱を探ってみれば、底の方に500円玉がこびりついていたような感じではないか。いや500円玉では失礼だ。壱万円札が1枚、折り畳まれて、何かの時に使えるようにと、先輩が残していったのだろうと思う。あるいは山岳登山で残った食料を土の中に埋め、目印をつけ、見知らぬ登山者に緊急の食を提供するようなものだろうか。
★落選した小坂憲次・元文科大臣。
選挙後の麻生の態度を「誠に不愉快極まる」と批判した。記者のぶら下がり会見の麻生の受け答えを挙げ、「あの傲慢な態度は許しがたい。落選した人間が再起を期す気持ちを踏みにじるものだ」と怒った。今頃、気が付いても遅い。政治家の能力は一を見て十を知り、それに対処することにある。本ページの麻生批評を読むのが遅かった。
★オバマ政権と鳩山由紀夫。
本ページは、鳩山由紀夫は政治家として甘いと前から指摘してきたが、今回のVoice誌から米紙への部分掲載も、無断転載であるが、それをそのままにしていた鳩山由紀夫にも政治リーダーとして脇の甘さがある。しかも日本文を英語と韓国語に翻訳して、自身のHPに載せていたという。 新聞雑誌が論文のポイントを抜粋して、コメントを付けるのは当然である。 抜粋だから誤解されたという鳩山の理屈は通らない。
また韓国語に翻訳したというのは危険に満ちている。 鳩山自身は韓国語は分からないのだから、韓国人相手に分からない言語を使って政治論文を発表するというのは、地雷原を徒歩で歩くようなものだ。総理を祖父に持つと、その孫は皆 「薄らバカ」になるのだろうか。
さて、鳩山の為に弁護をしておこう。 米国が心配しているのは、小沢が唱える 「日米の対等な関係」 という言葉だろう。 つまり今まで、自民党は米国とパートナーシップを築いてこなかったという証明だ。米国から見れば、米国に従属する日本が離反するのではないかという恐れだ。それについて言えば、米国の取り越し苦労だ。日本の平和と安全は米国との友好関係と日米同盟によって維持されていることに疑いはない。 また日米の経済的アライアンスは強固であり、未来に渡って米国抜きには経済成長は考えられない。
さて、本ページは、その都度指摘しているが、日本の周りは危険に満ちている。 軍事大国で共産党独裁の中国、同じく軍事大国でプーチン独裁国家ロシア、ならず者集団の北朝鮮、竹島を軍事占領し日本に銃口を向けている韓国、さらに韓国は、対馬は韓国の領土だと決議し、今の駐日韓国大使の権(ゴン)は、「日本を軍事占領せよ」と韓国国会の秘密会で演説をぶった人である。 また「親日反民族行為法」なる法律を作り、親日的であると認定されるや、村八分、財産を没収されるという法的罰則までするのが韓国なのだから、日本人は「韓流はチョワヨ」などと在日韓国朝鮮人に踊らされている場合ではない。 そして台湾でさえも、台湾国会において昨年、台湾の首相は、「いざとなれば日本に対して軍事攻撃をすることを否定しない」と公の場で、公言する国だから、お人好しで平和ボケの日本は、安閑としてはいられない。
★テロとの戦い。
テロとの戦いという万能の免罪符は、本当に正しい哲理なのか。
(ムラマサ、鋭く斬る)