鳩山と幸夫人。
ちょっと面白いものを見た。
鳩山と幸夫人がNYに着き、飛行機のタラップを降りた。
下で最初に出迎えたのは、ブロンドの女性だった。 幸夫人と挨拶をしたが、幸夫人の目を見ない。 それで幸夫人は好奇心に目を輝かせて、そのブロンド女性の前に進み、腰をかがめて下から、その女性の目を見上げて、にっこりした。シックな洋服とミニスカートに身を包み、心は17歳の乙女のよう。 宝塚時代は娘役だったという。
さて、米国入りした鳩山は、ニューヨークのホテルで胡錦濤と1時間にわたり会談した。そこで「東アジア共同体」の創設を提案したが、ならず者国家の中国と、土民国の韓国と組んで何をやろうとするのか。そんなヒマがあったら、米国や豪州と仲良くしたほうがいい。また、東シナ海のガス田開発を取り上げ、「いさかいの海から、友愛の海にしたい」と述べたが、中国人には「友愛」という漢字は存在しない。 東シナ油田の白樺開発は日中の共同開発だと時の総理・福田康夫と約束したが、それは反古にされた。それについて胡錦濤は、「中国人民の理解が必要だ」と述べたという。 共産党独裁の国が、人民の理解が必要だとは思わなかった。中国で民主主義選挙が行なわれたというニュースを今まで聞いたことがない。
さてさて、鳩山は胡錦濤より背が10センチほど高かったのはよかった。 そして鳩山は米国でもベスト5に入るスタンフォード大学に6年いたから、英語も素晴らしいし、米国スタイルにも慣れている。今までの日本の総理の中では別格だ。温室ガス25%削減を国連総会でスピーチをしたが、拍手が起きた。この25%削減というのは世界レベルを指すから、2大排出国の米国と中国は困った。
★胡錦濤。
鳩山の友愛外交は、内心バカにしているだろうが、同時に理解できない恐れも感じているのではないか。 それまでの自民党総理は簡単に計算できた。少し便宜を図ってやれば感激するし、少し恫喝してやれば尻尾を振ってくる。外交相手としては子供の手をひねるようなものだった。しかし、鳩山というのはバカなのか、それとも得体の知れぬ魔力を秘めているのか。 夜になって、スコッチの量が増えそうだ。
★自民党。
去る者は日々に疎し、という言葉があるが、自民党の場合は、loser takes nothing のように、日々消えてなくなるという雰囲気ではないか。中国公安部の鎖が、首の周りに巻かれているようなハニー谷垣が自民党総裁になったら、悲劇なのか喜劇なのか。河野太郎と20人の推薦人は脱藩して、城内実、渡辺喜美らと共に新党を立ち上げたほうが日本の為だ。このままでは来夏の参院選も自民党は敗北する。 なぜなら、甘いところはあるが、鳩山由紀夫と大臣連中は自民党内閣より10倍優秀だ。
国民の支持は高いレベルで維持されるだろう。そういう状況にあって、政治感覚を研ぎ澄まし、先を視る目がなければ、自民党の未来はない。 民主党は今や、保守から中道、左派まで抱える大政党になってしまった。同時にそれは弱点にもなる訳だが、権力を握った今、明日あさってに分裂する状況にはない。
森、町村、伊吹、古賀、額賀、二階の時代は、既に終焉を迎えた。 今の自民党は、まるで暗夜の海に、イカダに乗って漂流しているようなものだ。
★前原誠司。
八ッ場ダムを調べれば調べるほど、政治利権ダムだということが分かってくる。
群馬県のボス、福田、中曽根、小渕の金城湯池だ。 ダムの事業費用は4600億円であるが、付帯事業を入れると総費用は現時点で何と5900億円になる。しかも1952年からダラダラと57年かけて工事を行なっている。ところが何とダム本体工事は、まだ着手していないのだ。今月の9月にゼネコンの入札をやろうとしていた。前原が中止を表明した途端、鹿島、大林組、清水、大成建設の株が下がった。
そしてダムの7割が完成しているという意味は、4600億円の事業費の内、その7割が2008年度までに使われたという意味だった。 ダムは2015年完成予定になっているが、それを信じる者は誰もいない。なぜなら57年間工事をやってきて、未だに完成しないダムに終りがあるのかという不信がある。 かつて地元にはダムに反対する人々がたくさんいた。 しかし最後は国と県の公権力と金の力で、反対期成同盟は力を削がれていった。
次に、ダムを止めたら洪水の時の災害対策はどうか、人の生命をどうするのかという「正論」がある。 しかし、八ッ場ダム付近で、過去50年に起きた最大の洪水は1998年9月に発生したが、川を流れた洪水の高さは、河川の堤防の高さから4メートル以上低かったから、洪水の危険性は非常に少ない。その補償作用として、利根川水系には洪水を調節する水門が至る所に設置されているという。
さて、八ッ場ダムの建設中止で揺れる群馬の長野原町では、地元住民の反発は収まらず、「中止を決めてからの話し合いではおかしい」と、23日の前原大臣との意見交換会に出席しないことを決めたという。高山町長、ダム委員会委員長の萩原昭朗(77)は「撤回の2文字がないのは憤りを感じる。撤回なくしてテーブルにつく気はない」と語り、川原畑地区のダム委員長野口貞夫(65)も「長期戦は覚悟しなければならない」 と意気込む。
国民の税金を何千億円も注ぎ込み、それを食い物にして、地元住民を追い出し、環境破壊を促進し、喜んでいるのは、利権政治家とゼネコンと土建屋だけだ。
前原がんばれ。
(ムラマサ、鋭く斬る)
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