武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

鳩山と富士山、日本の夜明け

2009年09月16日 | 人生の意味

平成維新、新政権の樹立。
鳩山の顔が日一日と一国の宰相らしい顔付きに変化していく。素直に鳩山政権に期待する。これでやっと麻生の品のない「ダミ声」を聴かなくて済む。
ぶれまくりの総理というより、砦に立てこもった山賊と呼んだ方がぴったりの人だった。そして漫画ゴルゴ13を日本の外交指針にしていた麻生外交は終わる。
一方、昨日、自民党の落選議員の会合が党本部で開かれ、3時間に及ぶ反省会になった。しかしピントがはずれた落選の弁が多かった。「自民党を再生しよう」とか「改革をやる」という言葉は飛び交うが、なぜ自民党が壊滅的敗北を喫したのかという鋭い分析がなかった。その本音を口に出せば、自民党は総懺悔に追い込まれる。なぜなら敗残の原因である「自民党政治の堕落と腐敗」を白日の下にさらけ出すことになるだろう。それ故に、自民党の再生は解党的破壊が必要なのだ。4年前の民主党の敗北の原因は、民主党自身の堕落や腐敗のせいではなかった。今、思えば結果的に民主党の新陳代謝を促し、中堅若手の成長をもたらした。その差異を考えれば、ハニー谷垣とかが出てくる場面ではないし、古賀派の中堅・小野寺五典が立とうとしていることに、墓掘り人夫の顔を持つ古賀が怒りを表わすというのは、まだまだ自民党には妖怪が跋扈している。
一方、福田衣里子が永田町に来て改めて、「政治が、一人ひとりの生命を救うことが、私の使命」と、まなじりを決して述べた言葉を、素直に信じようと思う。そういう純粋さと決意、つまり政治をしようとする覚悟を自民党は持っていたのか。その覚悟無しに自民党の再生はない。
★民主党の閣僚。
人事というのは漏れてくるものだ。鳩山の幕僚として揃った各大臣の顔ぶれを見ると、オールスター内閣だ。菅直人、岡田克也、前原誠司、長妻昭、原口一博、小沢鋭仁、仙谷由人、農水大臣が有力な赤松。
枝野、馬淵がいないのは寂しいが、副大臣もある。
★亀井静香。
「小泉・竹中構造改革」の象徴である郵政民営化の新大臣として乗り込んでくる。小泉さんに真っ向から対決し自民党を離党して4年。郵政民営化は根本的に見直しが行われるということか。竹中平蔵が敷いた構造改革も大幅な修正になる。小泉・竹中構造改革は何度も取り上げたが、失敗した原因は主に二つある。一つは、その改革エンジンを官僚主導にしたこと。つまり小泉さんは名を取り、官僚は実を取った。二つ目は、米国流新自由主義を採用したが、リーマンショックで一気に瓦解してしまった。そしてそのリーマンショックを引き起こしたのは小泉竹中であった。AIG,フレデイマックとファニーメイ、バンカメ、シティなどの米国大手銀行、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなどなどの投機マネーの少なからぬパートを、ジャパンマネーが負ったこと。つまり世界が5.5%の金利で回っている最中に、日本はゼロ金利を10年も続けて、日本の富を米国や世界にくれてやったという事実がある。日本の金融資産は1500兆円ある。年利2%で回せば30兆円、5%ならば75兆円、それが5年で150~375兆円、10年ならば300~750兆円という巨額な富が、海外に収奪されていった。その挙句、アイスランドという国は、ジャパンマネーで貧しい漁業国家から、金融国家へ変貌したが、リーマンショックが引き鉄で、国家破産してしまった。アイスランドの人々は、家を買うのにも、車を買うのにも、日本円など見たこともないのに、円建てローンを組んで買いまくった。しかし、安い円金利のメリットが、急激な円高でローン地獄に陥った。つまり、小泉竹中は我々の富を収奪して、それを投機マネーに変え、日本発の世界恐慌を引き起こした。
さて、ドン亀は何を企むか。まず西川善文に辞職願を書かせる。昔でいえば覚悟の白装束だろう。三方と短剣を用意しなければならぬ。政策の大転換を成し遂げる為には非情なる粛清が必要だ。次に国が保有する日本郵政株式の売却を凍結する法案を国会に出す。4分社化した事業形態を見直し、郵便局を核とした事業の再構築を進める。そして山間の僻地にある郵便局の閉鎖をストップさせる。僻地郵便局の存続は、ミクロ経済的にはマイナスのように見えるが、日本の国家経営においては重要なユニバーサル・サービスである。
さて、ドン亀はドン亀か。それともガメラの逆襲か。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)

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