★昨日の田原のサンプロ。
巷では、田原は来年の3月でサンプロを降板するという。年が75歳くらいだから、自然なリタイアということだろう。先週から見ていて、田原の顔が急に老け込んだと思ったのは、事実上のテレビ引退のせいだったということか。
好き嫌いはあるにしても、政治的イッシューの切り口は大したものだった。
★さて昨日は、普天間問題。
民主党の渡辺・副大臣、自民党の町村信孝。
まず普天間問題を整理する。1995年に故・橋本龍太郎と米国との日米合意がなされ、2002年までには沖縄から米軍が撤退することになったが、それは守られなかった。次に、2005年10月、小泉さんが総理、町村が外務大臣の時に、米軍は普天間を返還することに同意した。普天間にいる海兵隊は、グアムへ移転することになった。そして翌2006年5月に、普天間からグアムへ移転する為の予算とロードマップが作られた。
海兵隊員8千名と家族9千名の計1万7千名は、普天間からグアムへ移る。その移転費用60.9億ドル(当時のレートで7300億円)を日本が負担する。その予算の主な使い道は、グアムに海兵隊員の住宅を新規に建設する。一戸あたりのコストは70万ドル(約8千万円)という超高値であった。
しかし同時に、米軍は沖縄の辺野古に新基地を作ることに執着した。その本当の理由は、軍事拠点というより、ジュゴンが住み、白サンゴが綺麗なホワイトビーチの辺野古を、米軍領にしたいというのが本音だった。
一方、鳩山の本音は、「米軍の基地無し日米安保」であり、選挙のマニフェストでは「普天間の国外、県外移設」を声高にアピールしたのが民主党であり、鳩山であった。対して番組の中の町村にも困ったものだ。2005年の日米合意の当事者でありながら、なぜ今まで、普天間問題を処理できなかったのか、その急所を突かれることを避ける為に、どうでもいいような屁理屈を喋っていたが、町村の話は真実味に欠けるし、その分迫力がなかった。
また町村は、今回、鳩山が迷走している為に、米国のアーミテージやグリーンらの親日派の顔が潰れており、対して親中国派が日本派を追いやって幅を伸していることを、恫喝的に喋っていたが、中国と仲良くやりたければ、それも国際平和の為には結構なことだ。しかし隙を見せれば、後ろからグサリとやるような中国共産党と何を仲良くやろうとするのか、笑止千万。
そもそも、10年も20年もかけて、自民党は米国と合意をしながら、何をやってきたのか。新政権が新しい道を歩もうとする時に、「あなた達には言われたくない」ということではないか。しかし、脱税マザコンの上に、天皇批判の黒鳩総理が、それを言っても、迫力はないが。
★小沢一郎。
韓国で小沢は、天皇の韓国訪問を「結構なことだ」と発言した。何が結構なのか。天皇の行為は、内閣の助言と承認によって行なわれる。口では、私的な韓国訪問だと言いながら、もっとも繊細かつ政治的な事柄に言及し、韓国に迎合するなど、小沢一郎という輩は、全くけしからん。
★長妻昭。
日曜日、朝のテレビに出ていた。
子供手当ての話をしていた。長妻が言う、所得制限なしで一律全国民に支払うというのは賛成だ。反対論で、鳩山家の子供にも支給するのかという意見があるが、日本の子供は平等で良いのではないのか。そしてやってみて、不具合があれば、直せばいい。所得制限というのは、逆差別になるのではないのか。
そして、江上ナントカという元銀行員の評論家が、子供手当ては緊急ではないから、今すぐにやるべきではないと長妻に迫ったが、長妻が丁寧に答えていたように、「それは緊急の国家政策」なのだ。
今まで、自民党は少子化担当大臣を、猪ブタ邦子とか、小渕の小娘、野田聖子の独女にやらせたが、お茶を濁しただけで、全くの無策。日本の出生率1.3人というのはひどい。鯛を釣るためにはエビの仕掛けも必要だ。がんばれ長妻。
(ムラマサ、鋭く斬る)