★アメリカ海軍と尖閣。
本ページが示唆したように、アメリカ海軍が中国を牽制する為に動き始めた。
尖閣に対する中国の軍事作戦を察知したアメリカは、第七艦隊の旗艦空母ジョージ・ワシントン(母港・横須賀)とアメリカ・ワシントン州ブレマートンの軍港から駆けつけた空母ジョン・C・ステニスがツインの空母機動部隊として西太平洋、つまり沖縄沖洋上で作戦行動中であると10月1日、異例となる軍事行動を公表した。
ということは、必然的に護衛艦、駆逐艦、潜水艦が帯同しているということであり、アメリカ海軍の主力機動部隊が尖閣日中戦争を想定して、睨みを効かすということだな。
本ページは米国の友人にアプリシェイトする。本ページは一貫して日米軍事同盟支持であり、オバマとヒラリー国務省の媚中外交とは相容れない。
そして同時にアメリカ海軍は次のようにアナウンスした、
「二つの空母機動部隊は米国と同盟国の共通の海洋利益を守るために、戦闘即応態勢にある」。
拍手。
★橋下維新。
分かりやすかった橋下維新が分かりにくくなっている。
やれ、国会議員団は維新の機関決定に従えとか、いや国会議員団は独自で決定しなければならぬとか、国会団長が上なのか、地方首長の橋下が上なのかという議論は不毛でしかない。
問題の本質は、党首の橋下が国会議員にならず、地方首長として国政を動かそうとする政治倒錯が齟齬の原因なのだ。
分かりやすく言えば、「陰の黒幕が、表の国会議員を操り糸でコントロールする」ように見えるからだ。
そういうやり方は不透明感を抱かせ、濁りとなって、まっすぐ通っていた光が屈折を帯び、乱反射となって軋みと歪みを生じさせ、やがては自滅あるいは崩壊していく。何度も言うが、橋下徹が次期総選挙に出馬しない時点で、維新党は終了する。
100議席獲得なんてとんでもない。仮に300人を候補に立てたところで恐らく30議席以下で終わる。そして党首不在の国会議員団は自民党の草刈場と化して、維新党からまたぞろ、糸の切れた風船のように、あるいは厚化粧の売春婦のように、自民党の旦那に囲われて、身を持ち崩していくのだろう。
★維新の国会議員団。
松野頼久を始めとして、良い雰囲気の議員がいない。
皆、私利私欲で動いているから、そうなるのか。
だから維新党の支持率低下の原因にもなっている。やさぐれ感の滲み出ている場末に吹き溜まったような議員たちに、国民の幸福と安心を託すことができるのか。
新党の門出だというのに、期待に心躍るような高揚感がないのは何故か、維新の国会議員団の苦虫を噛み潰したような表情は何を物語るのか。
再度言う。橋下が国政に立たなければ、維新党は終わる。
さて、どうしたものか。
★田原総一朗と維新の暗転。
この前の維新公開討論会に田原総一朗を呼び、舞台回しをやらせていたが、あれは維新にとって大失敗だった。
田原は討論会から2日ほど経って、「橋下徹は外交、防衛問題について何も知らないと思っていたが、よく勉強している」と、一応持ち上げて見せたが、「何も知らないと思っていた」ということを安倍晋三や石破に言えるだろうか、言えまい。
田原総一朗の本質は「政治家殺し」。
かつて田原がテレビ番組で殺した政治家は、橋本龍太郎、森喜朗を総理の座から降ろし、自民党のプリンスであった加藤紘一を致命的に打ちのめしたのは、番組の中での田原であった。
実は第一回の討論会で田原を呼ぼうとしたのだが、維新の切れ者、ナンバー3の浅田がそれを止めた。劇薬の田原は論争では面白いが、使い方を間違えると、死を招く。
★橋下徹と文楽。
公開討論会に応じた文楽に補助金凍結を解除し、カネを出すことに決めたが、これも政治的失敗。
本ページは当時、指摘したが、たとえ文楽側に問題があったにしても、今の時点で文楽騒動を引き起こす必要性は全く無い。それよりも他にやることがあると述べた。要はプライオリティーの問題なのだ。文楽というのは封建制の権化であったにしても、それだからこそ生半可な覚悟で、そこに手を突っ込むことはできない。
昨日(10・3)の文楽公開討論会では、文楽側は47士が黒の紋付袴で登場し、「討ち入りではない」と最初に口上して無言の圧力をかけた。その後の文楽側の発言を聴いていると、「文楽にカネを出すのは当たり前」という論調で、税金を頂戴する謙虚さがなかった。
★現時点での総選挙予測。
今、総選挙をやれば、自民党の大勝利、単独過半数を優に超える。ひょっとすると300議席に到達する可能性もある。そして公明党を加えて、自公政権の再スタートになる。
民主党? 分裂して大方は自民党ムラに合流する。つまり余り面白くない政界再編だ。これで事実上の自公民大連立となり、衆参で大多数を握る。
維新党を含めたその他の政党は、川の泡(あぶく)のように浮いては消え、消えては澱む、うたかたの夢となる。
(ムラマサ、鋭く斬る)