武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

裁判員制度の矛盾, 韓国の乱闘国会。

2008年12月21日 | 人生の意味
裁判員制度。
法務省というか、法曹界の堕落を見る思いがする。
アメリカの陪審員制とは異なり、素人が多数決によって死刑を決めるというのは我が国も猿の国になったのか。
法律のど素人である一般市民に裁判の責任を押し付けて、裁判官がプロの法曹家としての責任を放棄するものだ。
ましてや、裁判員制度は殺人、強盗といった重罪、凶悪裁判に限定される。 容疑者は裁判によって犯罪が確定するまでは推定無罪である。 その推定無罪者に対して法律のど素人が、「法律と証拠」によって有罪か否かを決定することなどできる訳がない。 その時点で裁判員制度の矛盾が明らかだ。 冤罪であった者が、ど素人によって死刑判決を受けたら、死んでも死に切れまい。
裁判制度や、法律条文にど素人の市井のおじさん、おばさん、あるいは渋谷を歩いている宇宙人ギャルが有罪、無罪を決めるなどは狂気の沙汰だ。

韓国の乱闘国会。
日本で韓国製サムスンテレビが売れないのは日本ブランド信仰が悪い。韓国はキムチとカップ麺の国だと思われている(カップ麺を発明したのは日本だ)。そのキムチさえも、韓国の本場キムチより、味をマイルドにした日本製キムチの方がうまいので売れているのはけしからん。新潟のコシヒカリ米がおいしいのは日本人の地場信仰によるものでけしからん。シャープのCMが吉永小百合を使ってイメージを上げるのはずるい。ソフトバンクの社長は韓国人の孫であるから、孫社長に頼んでサムスンの携帯を日本で売ってもらうことにしよう。
これは韓国の一流新聞に掲載された記事で、インテリの記者が、「日本でなぜ韓国製品が売れないのか」と題して書かれた内容だ。まるで居酒屋での愚痴ではないか。
なぜこのような記事が書かれたかと言えば、日本と韓国の間には、日韓自由貿易協定(FTA)の交渉再開が控えているからだ。つまり日本はFTAを韓国とやりたい。しかし韓国は反対だ。なぜなら、日本とFTAを結んでも韓国製品は日本では売れない、と韓国は危惧するからだ。だから韓国は日本に対して市場開放はしないと頑張っている。
さて18日、ハンマーとチェーンソーが韓国国会で乱舞した。
韓国国会において米韓自由貿易協定(FTA)批准をめぐって韓国議員同士の大乱闘があった。イギリスBBCは、「韓国国会は動物園並み」と笑った。
ニューヨークタイムズは、ハンマーを持ち国会議場に入る野党側と消火器を噴射して阻止しようとする与党の乱闘を流した。「韓国人は荒く攻撃的な性格」 と説明しながら、議員が大型ハンマーやバールで議場を破壊している場面を放送した。アメリカとのFTAに反対する議員が国会で乱闘し、ハンマーとチェーンソーで破壊している姿は、とても民主主義国家とは言えない。 BBCが言うように動物園以下だろう。
(ムラマサ、一閃) 
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キャノンのCM. 官僚独裁政権か民主政権か。

2008年12月20日 | 人間の欲望
赤坂にある高層階のバー。ある自民党代議士と。
「年が明けたら、平成の維新戦争だ」
「麻生は権力にしがみつくだろうが、小沢と菅は問責決議の伝家の宝刀を抜く」
「その時、麻生は参議院に出入り禁止となる。衆院だけで片肺飛行をやるかどうか」
「しかし、それは事実上無理だな。残された道は解散か」
「いや、意外に麻生は総辞職を選択して、総理を降りることもありうる。つまり負け戦はしないという公卿貴族の感覚だな」
「そうすると、後継総理が出て、その修羅場をくぐることになる」
「どう転ぶか、その時になって見なければ分からんな。白刃を合わせてからの気合勝負だ」
「塩崎グループは?」
「どうかな、メンバーを見るといずれも2世の優等生ばかり、野武士がいない」
「加藤、拓は?」
「加藤には子分はいないし、拓の子分も果たしてついていくかどうか疑問だ」
「そういうことだな。そうすると、やはり秀直か」
「動くとすれば、秀直党だな。50人くらいで新党が出来れば塩崎グループもくっつく」
「お前はどうする」
「麻生にはつかないが、身の振り方は決めている。要は自民か民主かの問題ではない。官僚の独裁政権か、民主政権かだ」
官僚帝国。自民党をパシリにして、国民を騙し続けている絶対権力。官僚帝国に一番支持されたのは小泉さんだった。小泉さんは、あたかも、官僚とそれにぶら下がる政治家を抵抗勢力に作り上げたが、その実、裏では官僚と強く手を握っていた。
さて、人間のつまらぬ思惑など、一瞬の風神によって吹き飛ばされる。国民の支持という錦旗を立てられるか、国を憂う有為の志士はどこにいるのか、世界恐慌の風が吹き荒れる今、政治家は己の欲を捨てて立ち向かう時だ。

麻生太郎。
渋谷のハローワークに20名のSPを引き連れて、黒塗りの最高級車で現れた。相談に来ていた若者を捕まえて、この「バカ殿」が喋ったことは、「あのね、君ね、まず何がしたいか、そこをはっきりしないと仕事は見つからんよ」。何がしたいのかではなく、どんな下働きでも仕事があるのかどうかのレベルなのだ。ハローワークで自分の希望を述べ、それに見合う仕事を見つけることは、太平洋の海に沈んだダイア一粒を探すようなものだ。
漫画太郎の、こういうパフォーマンスは暇つぶしでしかない。そんなヒマがあったら、ヒマな国会で二次補正を今すぐにでも上程し、給付金を出せということだ。口をひん曲げて、筋者の目をぎらつかせ、何か文句があるならかかってこいという態度は、品と教養がない。高級公用車の中では漫画本に埋もれてガハハと笑い転げているのだろう。

キャノン
年賀状シーズンで、キャノンがプリンター・ピクサスのCMを流している。
最後に、make it possible with Canon のメッセージを読み上げるが、キャノンは何を可能にするのか。契約期間中の派遣労働者をブタのように切り捨て、冬の寒空に寮を追い出して、何を可能にしようとするのか。積み上げられた9600億円の連結経常利益なのか。キャノンの語源は「観音」様から来ているという。創業時、キャノンはまだ小さな会社だったが、アメリカ人が、それをカンノンではなくキャノンと発音したのが今のキャノンになったと、随分昔に本で読んだことがある。観音様の慈悲もなく、世界企業でありながら契約を守らぬ企業に未来はあるのだろうか。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)
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NHkの腐敗。 筑波大学はセクハラ学園だ。

2008年12月19日 | 人間の欲望
この国の形。
最初に、いすず自動車を2009年3月まであった派遣契約を突然解除され、12月25日に解雇になる自動車派遣の男性(48)は次のように語った。
「青森に残した妻と、高校3年を筆頭に3人の子供に、給料のほとんど全部、月21万円を仕送りしている。しかし、その金がなくなり、会社の寮も年内中に出なくてはならない。 冬、気温が氷点下になる栃木でホームレスになれば(死)を覚悟しなければならない。いつから日本はこんな国になったのか。麻生首相の緊急対策も口先だけ。金持ちのボンボンに庶民の気持ちは分からない。派遣仲間の中には(刑務所に入ったらメシが食える)という者もいる。本気で自殺を考えている者もいる。みんな絶望しつつある」。

NHKの腐敗。
民主、国民新、社民の野党3党が、参院厚労委員会で午後5時前に雇用対策の為の強行採決を行なった。当然のことだ。強行採決の内容は、「契約期間中の派遣切り禁止」、「非正規従業員に対する失業保険の適用」、「内定取消の規制」という当然なものだが、自民党と公明党がやったことは、議長席に詰め寄って議事妨害だった。どちらが与党なのか。真っ先に議長席に走ったのは自民党の元・女子プロレス議員。金切り声を上げていたのが自民党の腐敗議員・坂本由紀子、東大法学部卒、厚労省官僚、局長時代に、あの「私の仕事館」を京都の野原に作った腐れ官僚、安倍内閣で外務政務官に任命されたが不正経理発覚で1週間で首になった自民党参議員。
さて、民放は夕方6時のニュースで、早速このニュースをトップに持ってきた。しかし、不思議だったのは、NHKは、7時のニュースのトップは自動車の販売不振予測で、2009年は30年前の低い水準になるだろうというニュースを延々とやっていた。 その中で、当時の3人娘キャンディーズの古い引退映像まで引っ張り出し、長々と30年前を回顧していたのは驚いた。我が国の国会の緊急案件を取り上げないで、懐かしい歌手グループの回顧映像を7時のニューストップで長々と流していたNHKの姿勢は、ニュース発信者として失格であり、堕落と怠慢を見る思いがした。さらに、NHK9時のニュースにおいて、トップニュースは電気ストーブの火災危険性について長々とやり、肝心の国会の強行採決は9時25分過ぎに少し入れただけというのは、国民を愚弄している。そして9時45分頃に、出張不正経理を行なったNHK記者を昨日、懲戒免職にしたと発表していた。
さて、自民党は衆院では審議をしないから結果的には廃案になる。自民党は強行採決を民主党のパフォーマンスだと非難するが、パフォーマンスは必要だ。また自民の大島は、民主の法案は「遅い、金額が小さい」と批判した。遅いのは自民党であり、民主が出した1千億円規模の金額が小さいといっても、自民が通した1次補正の金額は80億円規模にしか過ぎないのだ。当初、バカ殿が言っていた2兆円の補正は2次補正にかかっているのだが、それは1月に上程すると「バカ殿」は言い、成立するのはいつになるのか不透明だ。そして「バカ殿」と呼べばいいのか「薄らバカ」と言えばいいのか、漫画太郎は小沢との党首会談を逃げた。

平成の大獄。
自民党の塩崎恭久元が18日、江戸幕府が攘夷派を弾圧した「安政の大獄」を引き合いに、「国難の時こそ、大いに議論しなければ、自民党も国も弱くなる」 と述べ、党執行部を批判した。 塩崎は、「篤姫の時代、今から150年前に安政の大獄があった。井伊直弼が、幕府に注文をつけた人たちを弾圧した結果、幕府が倒れた」 と語った。
これに対し、河村官房長官は、「安政の大獄となると、井伊大老は桜田門外で暗殺される。 徒党を組み、党を批判するのはいかがなものか」 と塩崎を批判した。
そうすると、今井伊大老は誰になるのか。 漫画太郎ということになるが。

筑波大学。
というより強制ワイセツ大学か。
18日、大学院生命環境科学研究科の教授(46)が、女子学生2人に対して悪質なセクハラをしていたという。 セクハラ教授は懲戒免職になる前に退職したが、懲戒免職にすべきだった。退職金は強制的に返上させられた。なぜなら返上しなければ氏名を公表し、懲戒免職にするぞと脅かされたからだ。このセクハラ教授は8月に、飲み屋に女子学生を誘い、女子の体を触りまくったという。 さらに9月の深夜には別の女子学生のマンションに押しかけ、泊めるよう強要した。
筑波大は9月に別件で、人間総合科学科の教授が学内で女子学生に強制わいせつ(強姦)をしたとして逮捕されている。
どちらも腐れ教授の名前を公表せよ。筑波大学は我々の税金で運営されているのだ。(ムラマサ、鋭く一閃)
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日本と韓国のネット戦争

2008年12月18日 | 国際外交の真実

麻生太郎
タイタニック号が傾き始めた。 浸水大きく、エンジン停止も時間の問題だろう。
消費税増税で、「薄らバカ」 と与党の間で亀裂が走った。 年内12月中には増税の閣議決定をするという。 これは財務省のパシリになっている与謝野馨の増税派が勝つか、与党の「あいまい派」 が勝つか、バカ殿危うし。

渡辺喜美。
刺客作戦は政局の達人である小泉さんだからできたことであって、今の自民党にはできない。 なぜなら刺客作戦は小泉個人のアイデアではなく、昔、イギリスの選挙で同じことが行なわれたことがあり、小泉さんはそれを学習し、どういう状況において有効かを研究していた。 今の自民党には、「正義らしく見せる演出」 がないから刺客作戦は失敗する。
自民党幹事長の細田から、刺客を送ると言われた渡辺喜美は17日、「私も刺客を募集して、(逆刺客作戦)を展開する」 と反撃した。

ついにアメリカがゼロ金利を断行した。
16年ぶりの日米金利逆転現象である。こうなれば政策の良し悪しは別にして日本も現行の0.3%からゼロ金利に今日18日にでも変更しなければならない。日本のゼロ金利は平成11年から18年の長きに渡って行なってきたが、それを一言で言えば、財務省と日銀は7年間国民を騙し続けてきたということだ。しかしながら、アメリカに対抗して日本もゼロを打ち出さなければ円高が更に進み、日本の輸出は立ち行かなくなる。
また、アメリカの連邦銀行(FRB)は、アメリカの国債を買い入れることを示唆している。
つまり 「ドルの印刷をドンドンやる」 という禁じ手を行なおうとする訳だから、ハイパーインフレを引き起こし、さらなる経済危機を呼び込む暗雲さえ立ちこめてきた。

日本と韓国のネット戦争。
日韓のネット間で、またもや、「銃声なき戦争」 に火がついていると韓国メディアの中央日報は言う。
竹島と日本海(韓国名・東海)の問題で、韓国団体「バンク(VANK)」のHPが、日本のネットから集中攻撃を受け、炎上したという。
また先ごろ、韓国で開かれたフィギュアスケートで、キム・ヨナが浅田真央に逆転優勝されたことをめぐり、韓国のネットが日本のサイトを集中攻撃し麻痺させたことが発端だと指摘する。 さらに、「2ch」 を日本の代表的な右翼系サイトとして挙げ、韓国を露骨に非難するサイトとして非難している。
そして韓国は、 「今、世界的な経済危機にある中、3ヶ国(日韓中)の首脳は、連携してインターネットを規制せよ」 と言い始めているのだ。
事態がここまで深刻になったのは、3ヶ国の関係が複雑に絡み合い、「過去の歴史問題や歪曲されたインターネット文化」 などが原因だと、訳の分からないことを韓国は言い、危険なレベルにある3ヶ国間のサイバー戦争をこれ以上放置するな、と声を張り上げた。
具体的には、「早期に3ヶ国(日韓中)の政府が会同し、特別な対策を講じなければならない」 とアピールするが、言論の自由を認めない中国、そして日本と仲良くしたら処罰するぞという韓国と、ネット言論についてどのような話し合いをするのか見当もつかない。 さらに、「良い競争者として、友達として、未来の歴史をともに書いていかねばならない若者たちが、いつまでも過去の歴史にこだわり、反目を繰り返させるつもりか」 と韓国は続ける。 良きライバルとして、友人として未来を作りあげるというが、いつまでも過去の歴史にこだわっているのは韓国朝鮮であり、日本ではない。 韓国人と友人になろうとしても、韓国人は最初、仲良くする振りをしても、少し隙を見せれば、そこにつけこんで裏切るのが韓国社会と韓国朝鮮人の性質だ。 何しろ韓国は、90年前に日本が韓国朝鮮を植民地支配した時までさかのぼって、当時、日本に協力した韓国朝鮮人の今に生きる子孫の全財産を没収することを法律で制定した。
韓国の政府機関は何百人という親日の韓国人リストを公表し、「親日反民族行為法」 の下、親日派韓国人を処罰している国なのだ。 そういう恐ろしい国と仲良くせよと強制されても我が日本は素直にハイとはいえない。

中国。 このならず者国家。
「日本が麻雀を世界文化遺産に登録しようと画策している」 と中国当局が日本叩きを強めているそうな。 最近、中国の「人民日報」に「日本が麻雀を世界遺産に申請することを中国は許さない」 という記事が発表された。 それに対して日本麻雀連盟は、「日本が麻雀を世界遺産登録することなど絶対にありえないし、そういう話など聞いたこともない」 と困惑する。 まるで筋者の言いがかりだ。
なぜなら中国は、韓国と世界遺産登録に関しバトルを繰り広げているからだ。 中国の伝統文化である「端午の節句」や医療である「漢方」を「韓医」と韓国名に変えて世界遺産に申請しようとした韓国を批判し抗議している。 韓国が端午の節句を登録申請したように、麻雀も日本に奪われかねないと危惧しているそうな。
しかし、その一方で中国は、日本の有名な越乃寒梅(酒)、青森(りんご)、讃岐(うどん)、四万十川(うなぎ)、(こういう事例が多すぎてすべてを列挙できない) 等々を中国の商標として登録している。 中国は、他者の権利は我が物にして、国家ぐるみで知的財産権を犯す 「ならず者国家」 だ。
(ムラマサ、鋭く斬る)

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キャノンの薄汚い製品。 伊丹十三の死の真相。

2008年12月17日 | 人間の欲望
キヤノン
まあ、カメラはキャノン以外にもたくさんあるし、プリンターもエプソン、HPがあるからキャノンがなくても何ら問題ない。
キャノンの御手洗富士夫は経団連の会長か何か知らんが、大分県出身で大分県から工場誘致の為の補助金を10億単位で貰って大分県にカメラ工場を作った。
補助金という日本全国の国民の税金を貰っておきながら、契約を守らずに派遣切りを行なっているのが実態だ。キャノンの年間の連結経常利益は何と7600億円にも上る。
大分県でカメラを製造している大分キヤノン(国東市)と大分キヤノンマテリアル(杵築市)の非正規労働者1200人が、雇用契約を解除されているが、杵築市は、失業者を臨時職員として雇用することにしたという。希望者を最長で1か月間、交代で来年3月まで雇う考えで、市役所にある全25課が1~2人ずつ確保することを目標にする。相談者の中には実家に帰る交通費さえないという人もいるという。臨時職員となった場合の住居は、市営の宿泊施設を提供する。
さて、短期ですら雇用契約を守らず、人間をブタのように切り捨て、巨額の利益を積み上げていくキャノンの製品は何か薄汚く見えてくる。

麻生太郎。
この薄らバカは、総理の座に居座ることも長くはあるまい。
民主党が雇用対策法案を19日に参議院で強行採決するという。当然だ。それに対して、自民党の参院国対委員長の鈴木は、「民主のやり方は、ナチスだ、大政翼賛会だ、暗黒の府だ」と並べ立てていたが、笑ってしまった。我が国の総理大臣が、例え「薄らバカ」であったとしても「百年に一度の経済危機」であり「政局より政策をスピード感をもってやる」以上、12月のヒマな国会で緊急に決議を行なうのは民主主義国家の政治家のやるべきことなのだ。それを指して、ナチスの暗黒府だと参院を非難する自民党の政治家は犬にでも喰われた方が日本の為だ。それにしても、民主党が参院で強行採決をしても可決させるというのは快挙だ。ついでに、二次補正を出さない、給付金を出さない、解散をしない、逃げ回っている麻生のバカ殿を問責にして参院に出入り禁止にすることが国家国民の為だ。

12月20日は伊丹十三の12回忌になる。
伊丹十三の死。彼はいつ死んでもいいように覚悟はしていた。いまさら書かなくても、女房がよく知っているからと天界から聞こえてくる。が、けじめはつけねばならぬ。桜田門は当時、マンションからの飛び降り自殺と発表した。その根拠は、遺書が残されていたこと、飛び降りたビルの屋上は争った跡が無かったこと。他に他殺と見られる証拠が無い。
怠慢というべきか、臭い物にフタというべきか。11年前、1997年の師走に起きたどさくさに、他殺の証拠が無いから自動的に自殺になるという警察の怠慢は100年罵られるだろう。
殺し屋は最初から自殺と見せかける計画を練っている。だから自殺の証拠だけを残していく。ワープロで書かれた遺書にどれほどの意味があるのか。脅かされて時間稼ぎに書いたとしたら、あるいは、緊迫の状況において客観的に殺人劇を楽しむように諦観して書いたとしたら、あるいは犯人が前もって用意していたとしたら。その遺書には必ず妻にしか分からぬ暗号が書いてあったはずである。伊丹は、身の危険が及ぶことを察知しており、妻には何かあった場合の符号を漏らしていたはずである。
プロの法医学者は言う。
「自殺する際、お酒を飲んでから決行する人はいますが、飲む量はわずかですね。ブランデーのような強い酒をボトル1本飲んで、したたかに酔ってから自殺する人はいません。このデータは多数の自殺例から分析されたものですから確かです」。伊丹は、司法解剖の結果、すきっ腹にヘネシーをボトル1本分飲んでいる。いや、体内に注入されている。
当時、伊丹の血液を分析した結果、血中のアルコール濃度の異常な高さから短時間で体内にアルコールが入ったと推定される、と解剖報告書は述べている。
ブランデー1本(度数40°)を短時間で飲み乾し、したたかに酩酊した人間が、一人で階段を登り、「争った跡が無く」さもしらふのように静かにフェンスを乗り越えて地上に落下したのだろうか。ところが実際には、酩酊どころか、急激に多量のアルコールを摂取したことによる昏睡状態に陥ったと推定される。つまり意識不明の状態だ。
殺しの動機は何か。映画「ミンボーの女」で893の筋は怒髪天をついたといわれる。その結果、伊丹はナイフで襲われ、俳優の顔に重傷を負った。その犯人は、神戸に本拠を置いた全国組織の傘下にあった、静岡の武闘派GO組(後に、その神戸の菱の代紋から破門されたといわれる)によるものとして、複数の犯人は逮捕された。それ以来、伊丹にはマル暴の刑事がつくようになった。伊丹の次回作は巨大宗教とカルトがテーマであったとされる。伊丹の鋭いタッチによって白日にさらされるのを喜ばない勢力は存在する。
さて、時間をスリップして、最後に伊丹がいた麻布の秀和マンション伊丹事務所に入ってみよう。パソコンのデイスプレーが節電モードで暗くなっている。画面をクリックする。すると突然、画面に宮本信子の笑顔の写真が現れた。最期の別れを告げた写真。

12月も押し詰まってきた頃、麻布の秀和マンション伊丹事務所で伊丹が一人、整理をしていた。そこに佐川急便の偽装配達人によってベルが鳴らされた。伊丹がドアを開けた瞬間、陰に隠れていた男2名(計3名)が押し入り、伊丹の身を縛った。殺気を覚えた伊丹は、会話をして相手を鎮めようとしたが、犯人達には通用しなかった。氷の意志と非人間的な冷酷さを直感した伊丹は、その時点で、死を覚悟したようだ。最後の時間稼ぎに遺書を書く提案をした。犯人もその方が都合が良いと許した。
「噂の女性との身の潔白を、死んで証明します」というワープロの遺書が残された。伊丹は当時、写真週刊誌から女性スキャンダルを追いかけられており、近く週刊誌ネタになる予定であった。その身の潔白を証明するための自殺だとする遺書が残され、後日、警察からそのように発表された。 
この遺書の内容は、どう読んでも一流のインテリである伊丹が書いたものではありえない。それは三文芝居のセリフであり、そのセリフの裏に隠された犯人の陰湿性と冷酷さを訴えるものであったろう。
女性スキャンダルの話題は伊丹夫婦の間で軽いジョークになっており、伊丹は、「芸能界だからね、少しは映画の宣伝になるかな」 と笑っていただけだったが、話の流れの中で、虫の知らせか、もし自分が殺されるようなことになったら、「死をもって身の潔白を証明する」という遺書を残すシナリオを妻に伝えた。 「死をもって云々」などはありえない話だから、そのような遺書が出てきたら、自分は自殺ではなく殺されたのだというメッセージであることを妻に示唆した。 
これは良くできたシナリオだと自分でも気に入っていたのだが、少しばかりの紫煙のような不安と共に。
縛られた伊丹は、じょうごで口を割られ、ヘネシーを胃の中に流し込まれ、急速に昏睡状態に陥った。それからサーフボードバッグに身を入れられ、何食わぬ顔で部屋から出てきた犯人グループは、屋上にボディバッグを運び上げた。人影がないことを確認し、昏睡状態に陥った伊丹をバッグから取り出し、フェンス越しに意識不明の彼を突き落したのだ。そして伊丹は僅かな時間空中をさまよった。最後の別れを告げた妻の写真、宮本信子の顔がパソコンに寂しく笑っていた。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)

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