たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

山羊の乳

2014年07月04日 22時32分02秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

昔の人間と 笑われるかも知れないが その通りなので 弁解はしない。M男は 未だに 気まぐれではあるが 新聞の切り抜きをしている類である。
切り抜きしておいても それが 後日 何かの役に立っているかと問われれば ほぼ ノーでは あるが 習慣だから仕方がない。最近では 一定時期を過ぎると 整理し どうしても捨てがたい記事については スキャナーで パソコンに取り込み 保存することもあるが 大概は 結局 廃棄処分している。
先日の整理作業中に 平成26年1月4日の朝日新聞掲載の記事で 作家、元経済企画庁長官 堺屋太一氏の 「作家の口福、自宅で飼った山羊の乳」が 目に止まった。
東京から 北陸の山村に疎開し そのままその地に定住したM男の家でも 戦後まもない頃 山羊を飼っていたが その世話や 乳搾りを M男が担っていたことを 「あの日あの頃」に 書き込んだことが有る。
その記事は 全く 似たような体験をされておられる 堺屋太一氏に 共鳴して 切り抜いていたものである。
冒頭に 「生涯忘れられない 美味しいものがある。幼年時代に 自宅の裏庭で飼った山羊の乳だ」とある。
「散歩に連れて行くと 路傍の雑草をむさぼり喰い 黒豆のような小粒の糞を出した・・・」
「私は 小学校から帰ると 山羊の足を 小さな杭に縛り 乳を搾った・・・」
「私の 山羊飼いは 小学校5年生から中学校3年生の春まで 5年ほど続いた。生涯忘れ得ぬ思い出だ・・・」
等と書かれている。
M男も まさに 同じような体験をしていたのだ。
ただ 当時のM男には 餌やり、山羊小屋の掃除(糞の片付け堆肥作り)、乳搾り等 一連の世話は大変で かなり、いやいやしていたような気がするし 搾った乳も そこまで美味しい飲み物とは 思ったことがなく むしろ 生臭くて 飲みにくく 少し砂糖を入れるかして 飲んでいたような気もする。
「雑草を食べさせれば 飼える山羊」「貧者の牛乳」等と 奨励されて 父母が 戦後の食糧事情が悪い中 M男達 発育盛りの子供のために 飼ったものと思われるが 自宅で 山羊を飼い 乳を搾り 乳を飲む等という体験は その時代だったからこそだと思う。
牛乳が 全国津々浦々で 配達、販売されるようになった時代前の話である。

 

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