「朝飯前(あさめしまえ)」とは 「力の入らない 朝食前でも 短時間で 仕上げれるような きわめて 簡単なこと、容易なこと」という意味で よく使われる言葉ですが 子供の頃、昭和20年代から30年代前半に 北陸の山村で 聞いた 「朝飯前(あさはんまえ)」という言葉は 「朝飯前」(あさめしまえ)とは 若干 違った意味合いだったような気がしています。
当時の農家は 夏になると 競うように早起きし 日の出前 薄暗い内から 田んぼの畦や畑の草取り等 野良仕事をしていました。テレビも無かった時代、どの家でも 8時、9時には 就寝し 3時、4時には 起床するという 生活パターンだったのでしよう。
「朝飯前(あさはんまえ)」は 簡単、容易という意味ではなく 1日で 最も気温が低くなる早朝の時間帯に 仕事を終わらせることを 言っていたような気がします。
かんかん照りの日中には 出来る限り 野良仕事は避け 開け放した座敷や茶の間で ごろーり 昼寝して過ごす等の 習慣もあったようです。
さて 当地、今日は 最高気温 37℃の予報が出されており、日中の畑仕事は 危険、控えなければ なりません。
が・・・、「土日休日限定野菜作り人」とて 後手後手になっている 畑の草取りが気になるところ。かくなる上は 「朝飯前(あさはんまえ)」に 終わらせようと 気合を入れて 朝食前、5時頃から 取り掛かりました。
日の出は 4時45分頃、
里芋の葉に水玉
土は湿っており、おお涼しい、気持ちいい、と思えたのは ほんの束の間、気温はぐんぐん上昇、瞬く間に 全身 汗ダク。
なんとか 雑草で埋もれていたネギと里芋の畝を きれいにしましたが、「朝飯前(あさはんまえ)」の仕事どころか 8時過ぎまで 掛かってしまい ヘトヘト。
「高齢者が 畑で 熱中症で倒れ 救急車で 搬送されました」 なんてことにならないように 引き上げてきたところです。
庭先のオニユリ