テレビでも、ネットでも、今日は、朝から、皆既月食の話で持ち切りだったようだが、もしかしたら、全国、何百万人、何千万人が、同じ時間帯、夜空を仰いだのかも知れない。
残念ながら、天気が悪く、見られなかった地域も有ったようだが、当地は、昼間の最高の天気が夜まで続き、ばっちり、見ることが出来た。
18時9分頃から欠け始め、部分食
19時16分頃から20時42分頃まで、約86分間、皆既食
21時49分頃に、部分食が終わった。
赤銅色の皆既食
皆既食は、どうして赤いか?
(出典:国立天文台)
地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光は弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。
天王星食
今回の皆既月食では、皆既食の最中に、月が天王星を隠す「天王星食」が、日本では 442年ぶりに起こり、天体望遠鏡や、高性能カメラ・レンズでは、見られたようだが、古い安物デジカメ・レンズでは、無理、無理・・・、赤銅色の皆既食を、ピンボケでとらえるのが精一杯だった。