たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ」

2020年10月14日 20時33分08秒 | 暮らしの記録

降りそうで降らなかった1日、
夕暮れ時になってから
「藤沢周平のテレビドラマ、録画してあるけど 観る?」
テレビ奉行の妻から声が掛かり、
どうせ手持ち無沙汰な時間、観ることに相成った。
映画ではなく 藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」の一部を テレビドラマ化したものだったが しっかりした作りのスペシャル時代劇。
著書の方は 数年前に読んでいるが 筋書き等をほとんど忘れており、改めて、記憶を炙り出しているところだ。

(主な出演者)
北大路欣也、優香、渡辺大、高橋ひとみ、岡田浩輝、大路恵美、
金田明夫、中村敦夫、刈谷俊介、麻生祐未、伊東四朗


藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」(文春文庫)
(本文中から引用)
3年前に愛妻喜和を病気で亡くし、先代藩主が死去した時、
藩主の信頼を得ていた用人清左衛門はまだ49歳だったが 
隠居を決意した。
ところが隠居した後、
思い描いていた悠々自適、開放感とは逆に
世間から隔てられた寂寥感、
老いの身を襲う悔恨に駆られる日日となり、
気を使う嫁の里江が 
清左衛門の机の「残日録」に目を止めて
「お日記でございますか」
「ぼんやりしておっても仕方がないからの。
日記でも書こうかと思い立った」
「でも 残日録というのはいかがでしょうね」
「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シの意味でな。
残る日を数えようというわけではない

ここの一節は なんとなく 
日日の暮らしや、過去の足跡(あしあと)を
ブログに書き込むことと相通じるような気がして
脳裏に焼き付いているのである。

記憶力減退爺さんの 
自分のための「記憶補助ツール」と決め込んでいる当ブログ

「ブログ内検索」で 過去に書き込んだ記事が
サッと取り出せるから有難い。


2016年11月21日の記事 → 「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ」

 


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