古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

日日不穏  筒井康隆

2017-11-05 10:41:51 | 筒井康隆
中公文庫 1987年11月



「日日不穏」ではキ×ガイのひとの手紙から、大江健三郎


先生の書簡まで載っている。いろんな人の想いと言うもの



を知ることができる。


「日日不穏」では読書日誌として読むことができます。




こういう読書日誌的なものがおれっちは好きであるのだなあ、



と気づきました。筒井先生深いなあ、とつくづく、人間の




底の深さを知るのです。俳優としては、あまり興味がない



けど文学者としての功績は尊敬しておる次第であります。


弟さんの正隆さんの若くして亡くなられた記述で終わっている。



相当、弟さんはムリをされていて、十二指腸潰瘍だったという。


心痛、お察し余りある。それがよく伝わってきて、涙してしま


った。



一気読みしてしまいました。
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旅のラゴス    筒井康隆

2016-01-21 19:34:14 | 筒井康隆
徳間書店   1984年~1986年




主人公ラゴスが有る世界を南から北へ、旅する。ある土地では王




となり、二人の女と結婚したり、盗賊の奴隷となり、働いたこと



もある。その世界に漂着したロケットに包まれた書物を十五年も




勉強したが、盗賊に投げ捨てられたこともある。様々な旅を通じ




て経験し、成長し、老い、デーデを求めて、氷の女王に会いに死



への旅に出るまでを描く、巨編。今まで読んできた筒井康隆さん


とは一味違っていて、胸を打つ作品に仕上がっている。幅のある



作品。
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メタモルフォセス群島     筒井康隆

2016-01-15 11:59:51 | 筒井康隆
核実験で四十年放置された群島に調査に





来た二人。冗談好きなので、ロクデナシやら、





ヒトデナシ、と名付けることに困惑する。




そして、原住民の調査で一人は食虫植物に




食べられて、頭が実となってしまう。そ




れは、種子で……。しかし、主人公はと



うとう狂ってしまう。



ドタバタ的要素を充溢させて、SFに仕上げ




るとこうなるのかな、と思った。テーマに




対して不真面目なのも筒井流で笑えてしま



うから不思議だ。
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