古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

あのひと  傑作随想41編

2019-09-12 10:03:25 | 本の紹介
新潮文庫編集部   平成27年


タイトル通り41編の文豪と呼ばれる人たちの随筆、テーマは「あのひと」


師への想いだったり、母へ、父へ、兄弟へ、友へ、とその想いの振り幅は大きい。


人の記憶というものはやはり新しいものの方が新鮮なようで、後半の方がより心に


刺さっている。


澤地久枝さんの文章というのは初めて拝読したが、向田邦子の人となりが巧く


描かれていて、僕みたいな向田ファンにはたまらない作品になっている。


僕の師というか、先生は赤松先生で、先生のおかげで健康でたのしく過ごせている、


といって過言ではないと思うが、2017年に亡くなった。88歳だったが、まあ、広島


に来て良かったことは赤松先生に出会えたことだ。………………合掌。



                             (鶴岡  卓哉)
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