朝日文庫 昭和62年
昭和62年の初版本で読んだが、保存状態もよく、ストレスなく読めた。
この人の文体には、旅と似たものを感じるのであるが、それは、ただ読ん
でいるだけで風を感じ、その土地の空気が感じられるところではないか
と思うのだが。
有吉弘行という人は、その昔、電波少年で旅をした人であるが、いおうと
思っていたのはそのことではない。有吉さんという人は本を読んでも、中
身を全く理解していないというのだ。ただ字面を追っているだけだ、他の
ことを考えている、というのを受けデラックスさんが、読書家に多いタイプ
だねえ、と言うから、そんなわけねえだろ!、とりあえずテレビの前でツッコ
ミを入れておいた。ホントに何も考えないで会話をしているのがよく分かる。
けど、その有吉さんの感覚がこの人なら分かりそうに思うのだ、字面だけ、
気づくと追っていて、それがまた心地良いのである。
まあ、中身が全く分かってないんじゃ、読む意味ないよなあ、ホント、トホホであるな
……合掌。