角川文庫 明治四十一
夢にみたのだろうか10コの短い話しが出てくる
第一夜を書いてみて、これはいけるぞ、と思ったのか
第一夜が一番いい。
なんとも、死に間際のきれいなうら若い(勝手にこっち
でそう思っている)女というのがなんとも色っぽい。
女と死という組み合わせはやはりいい(と書くとセクハラ
になるな。いやいや、漱石先生いろいろタイヘンな時代に
相成りましたよ)。
死んだら百年まってください、というのだが、百年経ったら
こっちもガイコツだろう、とツッコミを入れといたぜ。
なんせ夢が元らしいので、しっかりとしたストーリーがある
わけじゃあない。あいまい模糊とした漱石先生らしい、とい
うか、人間漱石というものが、垣間見えてくるような気がす
る。……合掌。
おいっ! ちゃんと掃除しろよなっ! 汚いのは嫌いだニャン! 角度がヘンだぞ!