古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

映画を書く 日本映画の原風景 片岡義男 その1

2024-11-21 13:14:30 | 本の紹介

文春文庫 1996年

 

これからは、この義男氏の映画を書く、を一本

 

一本検証してゆこうという趣向である。

 

今回は、この「東京の宿」1935年(昭和十年)と

 

云う映画を見てゆこう。この片岡氏は、この映画を

 

一回だけみて、書いたのだろうか。それにしては、

 

細部のストーリーまで心ゆくまで追っているようだ。

 

この作品は小津安二郎氏が作ったサイレント映画だ。

 

コメディと云うことだ。喜八という男が出て来る夏の

 

日の物語、身上話と云うことだ。長屋に住んでいて、

 

殺風景な工場地帯で男と女が出合い、病気の娘の話し

 

とかが出て来て、破綻した話しが展開される。不幸な

 

身の上話の展開に、実際に映画やTVなどで見たならば、

 

消していただろうな、と思う。ぼくは映画を途中で

 

やめることは多々あるのだ。

 

(読了日 2024年11・1(金)14:32)

               (鶴岡 卓哉)


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