文春文庫 1996年
これからは、この義男氏の映画を書く、を一本
一本検証してゆこうという趣向である。
今回は、この「東京の宿」1935年(昭和十年)と
云う映画を見てゆこう。この片岡氏は、この映画を
一回だけみて、書いたのだろうか。それにしては、
細部のストーリーまで心ゆくまで追っているようだ。
この作品は小津安二郎氏が作ったサイレント映画だ。
コメディと云うことだ。喜八という男が出て来る夏の
日の物語、身上話と云うことだ。長屋に住んでいて、
殺風景な工場地帯で男と女が出合い、病気の娘の話し
とかが出て来て、破綻した話しが展開される。不幸な
身の上話の展開に、実際に映画やTVなどで見たならば、
消していただろうな、と思う。ぼくは映画を途中で
やめることは多々あるのだ。
(読了日 2024年11・1(金)14:32)
(鶴岡 卓哉)
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