文春文庫 1999年
これで「赤マントシリーズ」も第11弾だという。10年つづいたらしい。
1999年の作品。相変わらずのうどん人生を歩んでいたシーナ氏。本を
よく読み、旅に明け暮れる人生。うーん、うらやましい。ん? うらやましい
のか? いや、よく考えてみるとぼくは旅はあんまり好きじゃなかったよ。
うどんも一時期、食い過ぎて高脂血症になったので、やめたら、血液も正常値
になった。
後半にでてくる「知らないほうがいい」は、そうだよなあ、と思う。たまに、
コロナ前だが、テレビでマスクも付けないで、料理を前にしてくっちゃべるお
とっつぁんがいたが、ほんとに気色悪い。それをけっこうキレイめのおねーさ
んが、おいしいですね、とノー天気に笑っているのを見ると吐きそうになってくる。
そうだよ、知らないほうが身のためだよ、と思うことも人生を長く生きているとし
ばしばあることだ。......合掌。