古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

魯山人味道   北大路魯山人

2022-04-17 19:57:23 | 本の紹介

平野雅章・編     中公文庫

 

料理はばかじゃできないらしい。料理で生きていこうっってひとには

 

かっこうのテキストになるかもしれない。

 

新鮮な魚、いい素材をつかわないと、どんな料理人をもってしても、

 

おいしいものはつくれない、そりゃそうだろう。いい、とおもったのは、

 

戦前のひとにあるような欧米至上主義ではない点だ。調味料や出汁の

 

とりかたが多のは、素材がだめだからだ、という。日本は素材が一級品

 

であるから、素材の味をいかせばいいのだ、という。

 

昔、つとめていた広島駅弁は大きな会社ではあったが、だめな会社で

 

あった。つぶれそうな店の一生懸命原価計算ばかりして、一向に味を

 

よくしようという向上心がなかった。米もまずかったし、お惣菜は

 

三流品で、人もよくなかった。まあ、そこにつとめていたんだから、

 

なんともはや、ですな、チーン。

コメント
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