古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

超私小説の冒険        赤瀬川原平

2022-04-15 02:13:54 | 本の紹介

岩波書店        1989年

 

私小説とは、自分のことを書いているが、故、思いがけない

 

ことが起こり、それが小説のような置きにいっている球と違

 

い、荒れ球でおもしろいのだ、という。

 

まあ、とんでもなくむずかしいこと、という程のことでもない

 

のだけれど、文字にするとどうしてもむずかしくなってしまう

 

もののようだ。

 

トマソン的思考についても、考現学として、一章分で説明している。

 

不忍池のボートの男女比率を書いた図にえらく感動したりしている。

 

おもしろい、と。ある病院の下駄箱の中身というものを紹介している

 

ぼくもこういう私小説の原石的なものは面白いと思いますね。

 

最小限という話もおもしろかった。最大限というと宇宙の果てだが、

 

最小限は自分の中の中だというんだね。すき間が人間にはいっぱい

 

あって、押し潰すと髪の毛くらいになるんだそうだ。ほんとだろうか

 

いやいや、信じるのは甘いよ、この本自体がフェイクってことも

 

あり得る。......合掌。

 

ある病院

 

コメント
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