古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

目玉と脳の大冒険   荒俣宏 

2024-06-05 20:35:07 | 本の紹介
ちくま文庫  1987年

古本市で絶版のこの本を見つけたとき、喜び

勇んで買い求めた。この本は究極の知に対する

冒険である。人間の知るということに対する

希求に答えるべく博物学と言うものがあると

したら、それを行って来た人間の営みが詰ま

っている。

貴重な図版も入っているし、ドキドキワクワク

が止まらん。金魚というものは始め、上から

見るものだったという。水槽が発明されて、

初めて、横から見るようになったという。

そういうことも書いてあるし、ダーウィンの

進化論への考察や、日本人の南方における

博物学への挑戦的考察もおもしろい。

正直、よくは分からない。よくは分からないけど、

好奇心は満たしてくれる良書だった。

絶版とは、日本人の博物学に対する処遇の在り方

が分かるような気がしてくる。



































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする