映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

劇場版 弱虫ペダル

2021年01月28日 | 映画(や行)

ヒメなのだ!

* * * * * * * * * * * *

今頃なぜこのアニメなのかと言いますと・・・、
「鬼滅の刃」全26話を見た後、何か面白そうなのはないかなあ・・・と思い、
時期遅れも甚だしいですが「弱虫ペダル」をシーズン4まですべて見たところで、
この劇場版視聴となりました。
(しかし、TVアニメシーズン4は、2年目のインターハイ最終日、
スタート直後で終了しているのにはショックを受けましたが・・・)

 

それにしても、見始めたらやめられないこのアニメ、実に面白い。
自転車ロードレースについては近藤史恵さんの小説や
以前「茄子、アンダルシアの夏」というアニメを見たくらいで、
あまり詳しくは知らなかったのですが、
本作を見てその面白さ、チームワークの大切さがよ~くわかりました!

 

主人公小野田坂道は、アニメオタクの高校一年。
スポーツは全然得意ではないけれど、アニメグッズが大好きなものだから、
毎週千葉の自宅から秋葉原までママチャリで通っていたという・・・。
そして学校への急な坂道を、アニソンの鼻歌交じりで
すいすいと楽しそうにママチャリで登っていく・・・。
以前から自転車競技をやっていた同じく高1の今泉クンがそれを見て、
坂道を自転車競技部に誘います。

そんな坂道が、この年夏の3日日程のインターハイで、
最終日のゴールをトップで駆け抜けるという快挙!! 
胸が熱くなります・・・。

それで本作は、そのインターハイの後、
「熊本 火の国やまなみレース」の出場招待を受けて、
レースに臨むというストーリー。
TV版にはなかったオリジナルストーリーです。

頼りになる3年の先輩たちにとっては、引退を前にした最後のレース。
しかし坂道は、周囲から「インターハイの優勝者」として見られることに緊張を高めます。
さらにその上、最も敬愛する巻島先輩がイギリスへ行くことになってしまい、
このレースには出場していないのです。
その気落ちと緊張感で、全く力が発揮できない坂道ですが・・・。

おなじみの個性豊かな総北高校やライバルの箱根学園のメンバーたち。
坂道と巻島さんのエピソードなど、レースばかりでなくその他のことも抜かりなく、
まさに「弱虫ペダル」ファンのためのおいしさ満載。
また、熊本が舞台ということで、ご当地感もたっぷり楽しめます。

本作でいちばんいいのは、御堂筋がレースに出てこなかったこと(!)と、
みんなでアニソンを歌いながらのスピード追撃が見られたこと。
やったーって感じです!!

それにしても、どこまで巻島先輩が好きなんでしょうねえ、坂道。

 

愛すべき総北高校の6人


どーんと安定感と頼りがいのあるキャプテン、金城。
高校生にしては老けている(by坂道母)

 


がっしり重量級。パン屋の息子、田所。
彼がうたうラブヒメがナイス!

 


ひょろりと長身、髪の毛は玉虫色。
極めて独自のクライミングフォーム。
「~っしょ」というのが口癖の巻島。
坂道が非常に信頼している。
そして私もいちばん好きなキャラ。

 


つり目気味ですが、チームの中ではいちばんのイケメンかな?
クールな今泉。
鳴子は彼を「スカシ」と呼ぶ。

 


派手なことが大好きの浪速っ子、赤い髪の鳴子。
坂道と同じくらいの小柄。
負けず嫌いで今泉とはどちらも引かないライバル関係。

 


そしてアニメオタクの坂道。
気持ちの優しい頑張り屋さんのクライマー。
自分のためよりも、誰かのため、チームのためという方が力を発揮できる。

<Amazon prime videoにて>

「劇場版 弱虫ペダル」

2015年/日本/90分

監督:鍋島修

原作:渡辺航

声:山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎

 

成長度★★★★☆

チームワーク度★★★★★

満足度★★★★★(あくまでも個人的にです・・・)