映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

フォードVSフェラーリ

2020年05月03日 | 映画(は行)

彼らが対決するのはフェラーリではなくて・・・

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車のことはもちろん、カーレースのことも何もわからない私なので、
本作は公開時にはパスしていたのですが、
レビューなどを見ると私同様の方でもずいぶん楽しめたようなので、この際拝見。



1966年、ルマン24時間耐久レースでの実話を元にしています。
当時、このレースにおいてはイタリアのフェラーリが圧倒的強さを誇っており、
他社は2歩も3歩も後を追うような状況でした。
そこで、米・フォード社がフェラーリを凌駕する車の開発を決意。
元レーサーのカーデザイナー、シェルビー(マット・デイモン)と
車のことを熟知する凄腕ドライバー、マイルズ(クリスチャン・ベール)の協力を得て、
フェラーリとの対決に挑みます。

さてところが、シェルビーとマイルズの対決する相手はもちろんフェラーリではありますが、
本作中では実は「フォード社」なのです。
もともと車とカーレースが大好きなだけの二人。
フォード社の売り上げなど、実のところ知ったことではありません。
マイルズに至っては特に破天荒な性格で、ハナから組織に馴染む体質ではありません。
しかるに、大企業「フォード」は、企業論理を振りかざし、度々二人の前に立ち塞がります。
ほんと、イヤラシイ・・・。
最後の最後に、最上級のイヤらしさもあって、本当、ムカつきます・・・。



まあそれはそれとして、レースのシーンも迫力満点でありました。
・・・こんな走り方で24時間って・・・マジ?! 
と本当に何も知らない私は驚きあきれたのでした。

やりたいことに突き進む「バカ」さ。
そして大げんかしながらもかいま見える熱い友情。
ステキな作品です。

<J:COMオンデマンドにて>
「フォードVSフェラーリ」
2019年/アメリカ/153分
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、
   カトリーナ・バルフ、ノア・ジュプ

スピード感★★★★☆
企業論理のイヤらしさ★★★★★
満足度★★★★☆

 



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