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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ひるね姫 知らないワタシの物語

2018年07月29日 | 映画(は行)

夢と現実のリンク

* * * * * * * * * *

東京オリンピックが間近に迫った夏。
岡山の片田舎に、車の改造ばかりしている父と暮らす女子高生ココネがいました。
最近常に眠くて、居眠りしては夢を見ます。
しかし次第にその夢のファンタジー世界と現実が重なり合っていくのです・・・。
そんな時、父が突然逮捕され、東京へ連行されてしまいます。
ココネは父を追い、幼馴染の大学生モリオと東京へ向かいますが・・・。

ココネはこの不思議な夢とリンクした旅を通して、
いままで知らなかった父と亡き母の物語を知ることになります。
それまで夢の中に出てくるエンシェンという少女を自分だと思っていたのですが、
それは本当はそうではなかったのですね。
そして父は母のことを少しも話してくれないと思っていたのですが、
それも、そうではなかったのでした。

作中、機械に魔法をかけると、機械が一人で動き出す・・・という描写がありまして、
これこそは昨今の「自動化」なのです。
運転しなくても、車が勝手に目的地までたどり着く。
なるほど、これこそが現代の魔法。
魔法の呪文はパッドに書き込むのです。
現実とファンタジー世界をマッチしてよく練られたストーリーを、
たっぷり楽しませていただきました。



ココネの威勢の良さもいいですし、
彼女をフォローするモリオも、その頼りなさと、でも「頑張らねば!」という心意気がステキで、
まさしく今様の男女の姿ですね。
いい感じです。



エンディングロールでようやく語られる父と母の出会いのシーンもシャレています♡
ところで、夢の世界の「鬼」に相応するのは、
現実世界の「何」だったのでしょう・・・?
今ひとつはっきりしないというか、それは私達に与えられた宿題なのかも・・・。

吹き替えのキャストがまた豪華。
日本のアニメシーンは、本当にスバラシイ!
エンディング曲を高畑充希さんが「ココネ」名で歌っていましたね。
絶叫調ではありませんが、やはりうまい!



<WOWOW視聴にて>
「ひるね姫 知らないワタシの物語」
2017年/日本/110分
監督・脚本;神山健治
声:高畑充希、満島真之介、江口洋介、古田新太、高橋英樹

夢と現実のリンク度★★★★☆
満足度★★★★☆

 



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