最後の愛の行方
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フランスの女流作家マルグリッド・デュラス晩年の恋を描いた、
ジャンヌ・モロー主演の映画「デュラス 愛の最終章」をモチーフにしています。
50代の人気作家松村涼子(中山美穂)は、
自身が遺伝性のアルツハイマーに冒されていることを知ります。
魂の死を迎える前に、小説以外の何かをやり遂げようと、
大学で講師として働き始めることに。
学校近くの居酒屋でバイトをしている韓国人留学生の青年、チャネと出会い、
なりゆきで犬の散歩を頼み、
そしてまた、執筆活動を手伝ってもらうことにします。
そんな中で、次第に惹かれ合っていく2人。
そして、涼子の症状も徐々に進行していきます・・・。
50代といっても、中山美穂さんですものねえ・・・。
恋愛もぜんぜんムリじゃない。
というか、恋しない方がおかしいくらい。
離婚歴のある涼子は、アルツハイマーの診断を受け、
自らの遠くない将来を淡々と受け止めているのです。
まだ、己としての意識がしっかりとあるうちにできることをしよう・・・。
そして、新たな仕事を始めたのと同時に、
予期せぬこととして恋をすることになるのですね。
年下の、異国の青年。
自分の将来を考えれば、今、この刹那の恋でかまわないと彼女は思うでしょう。
でも、青年にとっては・・・?
美しい物語。
大人の恋ですな。
原点がフランスの物語。
そして、日韓合作、ということで、どこか軽く乾いた雰囲気。
これが純国産であれば、もっと情念がこもってドロドロした感じになりそうです。
そうじゃなくてよかった・・・。
<Amazon prime videoにて>
「蝶の眠り」
2017年/日本・韓国/112分
監督・原案・脚本:チョン・ジェウン
出演:中山美穂、キム・ジェウク、石橋杏奈、勝村政信、永瀬正敏
大人の恋愛度★★★★☆
満足度★★★☆☆
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