自分自身も信じられない少女が
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蜷川実花監督作品は、どうも苦手感があってついためらってしまうのです。
あまりにもインパクトが強烈そうで、ちょっと近寄るのが怖いという感じでしょうか。
あれ?そんなわけで結局、今まで見たことがなかったようです💦
元殺し屋の天才シェフ、ボンベロ(藤原竜也)が店主を務める
殺し屋専用のレストラン「ダイナー」。
日給30万円の怪しいバイトに手を出したばかりに、
闇の組織に身売りされた少女オオバカナコ(玉城ティナ)は、
ボンベロに買われてウエイトレスとしてここで働くことに。
ダイナーには一癖も二癖もある不気味な殺し屋たちが訪れます。
気に入らないことがあれば、客同士でも店のものでも、
たちまち殺しあいが始まると言う物騒な場所。そ
してやがて、この闇の世界のボスの座を巡って、殺し屋たちの抗争が始まる・・・。
元殺し屋の天才シェフ?
殺し屋専門のレストラン?
まともに考えると確かに謎だらけのエグい設定ではありますが、
この世界には強烈なインパクトと不思議な魅力がある。
冒頭、カナコは自分が誰にも必要とされていない孤独を独白します。
誰にも必要とされない。
誰も信じられない。
それが故に、自分さえも信じられなくなってしまった・・・。
つまりはそれ自体がもう、殺し屋だらけの世の中にいることと変わらないのです。
たった一つ彼女が得意と言えそうなのが料理。
その一縷の望みにすがり、シェフに料理を教わりつつ、自分の居場所を見出していく。
案外これはオーソドックスなテーマの作品である訳です。
・・・なるほど、これに気をよくして、
食わず嫌いは止めて、他の蜷川実花監督作品にもチャレンジすることにしましょう!
<WOWOW視聴にて>
「Diner ダイナー」
2019年/日本/117分
監督:蜷川実花
原作:平山夢明
出演:藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工
インパクト★★★★★
エグミ度★★★★☆
満足度★★★.5
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