シニア演劇学校公演『生前葬につき』が終われば、今度は菜の花座だ。残された日数はわずかに1か月!なんちゅう無茶するんだい、なんて泣き言っちゃいられない。もう走り出してるんだ、最後まで突っ走るしかない。
今回のポスター、これまでとまた一味違う。宣伝美術のあすむ君、いろいろと模索中のようだ。『生前葬につき』ほどのインパクトはないが、新しい表現を生み出したいって、のたうつ姿が垣間見えるようだ。プラザの写真と手書きの芝居小屋とを左右に配した図柄、彼としては、プラザは今の時代の芝居小屋だって主張したかったんだろうな。もちろん、僕の思いも同じだ。だから、舞台となる小屋の名称を満天古座なんてしたくらいたから。古座、つまりプラザ、なんか強引だけど。
台本が渡って1か月、昨晩は、本読みの録音だった。お馴染み、セリフ暗記用のCD作成のためだ。これがあれば、車運転中とか仕事しながらでも、セリフおぼえを進めることがでぎる。これまでに、さらっと通して1回、じっくりダメ出ししながら1回半ほど読んでいる。さすがに、2回ダメ出し読みをした部分は、けっこうな程度に仕上がっている。シニア演劇学校の場合と大いに違う。当たり前か。
途中、とちったり、噛んだりすれば、そのセリフから録り直し、何度も何度も繰り返しながら音取り終えて1時間半。ここに、踊りが4曲、舞踊入り劇中劇が入るから、休憩入れてほぼ2時間の舞台になりそうだ。いいことろだね。1000円も出してもらうんだもの、見ものたっぷり、お楽しみふんだんってことでこのくらいのボリュームは無くちゃ。
そう、今回の『流れ旅 匂うが紅』もシニアの『生前葬につき』と同様、いろんな色物がどっさり盛り込んである。殺陣やら、日本舞踊やら、大衆演劇やら。しかも、地元の舞踊社中とのコラボレーション。すでに、踊りは師匠の所に伺って稽古をつけていただいている。殺陣も居合いの先生から指導を受けた。ともかく、役者が自分で動いて、自分たちで仕上げる部分が存分にある。演出の指示待ちではとても立ち行かない。一応、その点、発破は掛けたが、役者たちも自覚していて、衣装や小道具など積極的に準備している。今までの菜の花座とは違った活気が漲ってきている。
難しい挑戦舞台だからこそ、生まれる緊張感、意欲、この芝居がまた一歩、菜の花座を前に進めてくれる予感、するなぁ。