ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

残った柿はさわし柿!

2017-11-07 08:55:19 | 食べ物

 屈辱のフルマラソン、帰りがけに飯坂のスーパーに寄った。そうそう、ここの寿司はスーパーの域をちょいとだけ抜けてたんだ。このガチガチの体で夕飯なんって作れっこない、いや、作る気さらさらないから、今夜はちょい旨寿司で反省会か?

 レジへの通路、行く手を遮るのは、おおっ!なんと渋ぬき職人!?山のようにうず高く積まれている。なんのこたぁない、柿の渋抜き用焼酎。そうだ、我が家の取り残し、さわし柿にするんだった。アルコール度35%以上ならいいってことだろ、スコッチでもいいか、いや、そいつぁもったいないだろ、やっぱり安物焼酎だろ、とかなんとか思い悩んでいるうちに、忘れてしまっていたんだが、ここ福島飯坂でやり残し課題をグイっと突きつけられた。そうか、さっさと残り柿、さわせよ、ってお告げだな。職人とまで銘打たれちゃ、お世話になるしかないだろ。

 翌日、体は未だゴワゴワのガチガチ!膝なんて曲がらない。そろりそろりと畑まで足を引きずり、よたよたと脚立に這い上って、30個ほど、最後の1個まで残らず収穫。必ず数個は鳥さんのために残す、てのがここらの仕来りだが、周囲にゃまるっきり手付かずの、柿たわわの木がわんさかあるから、躊躇することなく、すべていただく。

 さすが渋抜き職人、ラベルにゃやり方がちゃんと書いてある。なになに平たい容器に職人を注ぎ、柿のヘタをつける。後は、ビニール袋に入れ密封し1週間。30個全部やってもいいんだが、さわし柿って最初はうまい美味しいで手が伸びるけど、そのうち飽きて知らんぷり、トロトロのグズグズにしちまうんだよな。なので、半分は干し柿にすることにして残した。さっ、これで柿の処理も終わり、後は秋の味覚を楽しませてもらうだけだ。

 それにしても渋抜き職人の命名といい、山積みの販売方法といい、さすが、東北!こっちじゃどんな甘柿植えたって、必ず渋柿になるからな。渋抜きは東北の秋の風物詩ってことだ。こういう地域で異なる季節性、いいよなぁ。

 あっ、ちなみに、反省会寿司は、安かろう不味かろうの並み寿司に代わってた。まっ、完走できなかったランナーにゃふさわしい夕食だったけど。

 

 

コメント
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