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岩手県平泉町・無量光院跡 舞台の柱跡発見

2010年10月28日 | Weblog
写真は2007.4.27撮影。奥が本堂跡、手前が中島跡

 平泉文化遺産センターは27日、国特別史跡「無量光院跡」(平泉町)で舞台とみられる柱跡が見つかり、本堂正面に舞台があった可能性があると発表した。
 本堂跡の東端から池にかけて直径40~45cmの柱穴13個を確認。穴の中には直径約20cmの木柱が残っていた。未発掘の部分もあるが、状況からみて6m四方(3間×3間)の中に柱が縦横4列(計16本)建っていたとみられる。 柱は礎石などを設けず、池底の地面に穴を掘り、直接打ち込んだようだ。池に突き出る形で舞台が建設された可能性があるという。
 儀式や法要などに使われていた可能性があるとみている。 奥州藤原氏が模したと言われる平等院鳳凰堂(京都府宇治市)でも確認されていない。平等院では法要などの儀式が営まれた場合に仮設の舞台が設営されたという。
 本堂から池のほぼ中央にある中島を結ぶ橋は確認できなかった。
 また、北側の池跡の調査で、地表面下約20cmに池底を確認した。周辺の状況から当時、水深は約40cmと推定。舟を浮かべるような池ではなかったとしている。
 1952年に国が実施した本堂跡の調査について、再調査も実施。地表に敷き詰められたとみられる正方形(40~50cm)の塼(せん、素焼き板)が東西に5列再確認された。装飾の可能性があるという。
 現地説明会は30日(土)午前11時から開かれる。
[参考:岩手日日新聞、河北新報、朝日新聞、毎日新聞]

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