歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

筑西市・南台遺跡 古墳時代の竪穴住居跡16基や円墳11基が出土

2010年10月29日 | Weblog
 筑西市大塚、深見の南台遺跡(なんだいいせき)発掘調査で、古墳時代前期から中期にかけた竪穴住居16棟が確認され、さらに古墳時代後期とみられる直径20m級などの円墳11基が見つかった。集落の場所が、何らかの理由で古墳群になったらしい様子がうかがえるという。
 住居跡は約8m四方の大きな遺構が3棟発見された。住居跡からは土師(器など多くの土器が出土し、ほかに4世紀末ごろの土器製の五徳が6個発見された。土器製は珍しいという。住居跡から焼けた柱などが出土したことから、集落が火災に遭ったか、集落を移転する際に焼き払った可能性があるという。
現地説明会が30日(土)午前10時と午後1時から開かれる。
[参考:茨城新聞、筑西市HP]

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豊橋市・若宮遺跡 弥生時代後期(2世紀頃)の環濠と完形に近い壺が出土

2010年10月29日 | Weblog
 豊橋市教委は、若宮遺跡(同市牟呂町地内)の第6次調査で、弥生時代後期(2世紀頃ろ)の環壕ととともに土器が完形に近い形で見つかったと発表した。
 発掘された環壕は、長さ約30m、幅2.4m、深さ1.5~1.8m。集落の一部を発掘しただけであり、環壕全体は500~600mと推定される。 断面はV字型をしているが、表面がかなり削られており、本来の深さは2mほどだったらしい。二重環壕とみられ、愛知県内では極めて少ない構造だという。
 環壕から出土した完形に近い壺は、口を上にして置かれていた。中は空で、祭祀などのため意図的に置かれたのではないかとみている。
 現地説明会は30日(土)午前10時30分と午後2時の2回、牟呂坂津町の発掘現場で行われる。
同時に、これまでの出土品を展示した発掘回顧展も開く。(山崎祐一)
[参考:2010.10.25 東日新聞、東愛新聞、2010.10.29毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
2008.10.25 豊橋市・若宮遺跡 埴輪窯
 教育委は24日、同市牟呂町若宮地内の古墳時代の若宮遺跡で竪穴住居跡3軒余、埴輪窯、土器類などが見つかったと発表した。
特に埴輪を焼いた古窯は、豊橋市内では近くの牟呂水神窯に次ぐ2例目となる。[参考:東日新聞]

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栃木県市貝町・北ノ内遺跡 奈良・平安時代集落跡から大型の四面庇掘立柱建物跡を確認

2010年10月29日 | Weblog
 栃木県県埋蔵文化財センターは28日までに、小貝川沿岸の文谷地区にある奈良・平安時代(8世紀前半から10世紀後半)の北ノ内遺跡(芳賀郡市貝町文谷地内)で、集落内に当時の役所・寺院クラスに匹敵する大型の四面庇掘立柱建物跡(桁行き4間・梁間2間、柱穴1・3m×1・2m)を確認した。
 今回、竪穴建物跡33軒、掘立柱建物跡18棟、土坑15基が確認され、ほかに益子で製作された坏などの須恵器、「目」と墨書された碗や円面硯などの土師器、刀子、槍鉋(ヤリガンナ)などの鉄器が多数出土した。
 発掘調査現地説明会が30日(土)午後1時半に開かれる。
[参考:下野新聞]




キーワード: 槍鉋、やりがんな、ヤリガンナ
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